- 3月1日(火)に期間限定でオープンする新ショップ「KTM/A」について、ブランドをプロデュースしたケツメイシとZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ代表 前澤 友作の対談が実現
- ケツメイシが3年ぶりのアルバム「ケツノポリス7」を発売。全国アリーナツアーに合わせて、2011年3月1日にケツメイシがプロデュースするショップ
「KTM/A」が期間限定でZOZOTOWNにオープン。 なぜZOZOTOWNでアパレルブランドをやろうと思ったのかなど経緯について、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ代表取締役の前澤とともに語っていただいた。

写真:左から前澤 友作、RYOJI、大蔵、DJ KOHNO、RYO
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――まず、ケツメイシさんがアパレルブランド「KTM/A」を立ち上げ、ZOZOTOWNで販売することになったいきさつを教えていただけますか。
RYOJI(以下RJ):最初は何か面白いことが出来ればというところからスタートしたんですよ。ただそこにはいろんな想いがあって、自分達が服を作ったらどうだろうかって期待値と同時に果たして出来るのかっていう不安はありました。だからお力を借りられるのがZOZOさんということで心強い部分はだいぶあって、ケツメイシ単体ではまず実現しなかった話なんですよね。
DJ KOHNO(以下K):しかも僕ら4人はそれぞれ服の好みがまったく違うんですよ。そこらへんも最初はどうなるんだろうかと心配で。
RJ:みんなバラバラだし、みんなが自分以外のメンバーをダサいなって思ってますから(笑)。でも逆に全員が同じものを着ていたらつまんないグループかなって。
RYO(以下R):僕なんかはここで言うのも申し訳ないですけど、ファッションにまったく興味ないですから(笑)。もうアラフォーですし、PTAのオッサンと蒲田で飲むぐらいなんで。他のメンバーも撮影のとき、大蔵さん以外は全員、ヒートテックを履いていましたしね。最近はとにかく楽であることと、目立たないことが服を選ぶ基準になってます。
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前澤(以下M):僕も自事(しごと)※ がら1500ものブランドさんとお付き合いがあるので、特定のブランドロゴが入ったようなデザインの服は着られない。基本的に目立たないものを選んでいますね。
RJ:“次は○○ブランドと打ち合わせだからそこの服に着替えよう”とか、ないんですか?
M:ないですね(笑)。
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――そんな中で、ケツメイシさんがあえてアパレルに着手したのはなぜですか?
RJ:このバラバラの好みの人間達がどんなものを作れるのかって興味があったのと、何より自分達が本当に着てみたいものを作ったことがなかったっていうことですね。
- K:僕はクラブDJを20年やっていますけど、そこにケツメイシの服も髭も髪型も完コピした“まんま大蔵君”や“まんまRYOJI君”がいっぱい来るんですよ。それを見ていたら僕らがプロデュースした服があるほうが早いし、その子達のためにもいいのかなって思ったところもあって。
M:でも僕は今回のケツメイシさんの話を聞いたときはちょっとびっくりしたんですよ。最初はツアーなりCDの発売に合わせたアーティストグッズをやるんだろうなと思っていたんですけど、よくよく聞いたらアパレルを一からされたいということで。ひとつの分野で成功している方が新たなチャレンジをするっていうのも驚いたし、しかもZOZOTOWNには、みなさんそれぞれに買っていただいているブランドさんもご出店されているわけで。そこに飛び込むというか、同じ土俵でやりたいっていうのはすごいなと思いました。
RJ:いや、同じ土俵で勝負するというよりは、とりあえず最初の段階ではよそ様を参考にしていこうかなと思っているので。あ、でもパクリじゃないですよ(笑)。あくまで参考ということで。
大蔵(以下D):あとは販売するのがツアー中の期間限定なので、始めはライブ中や移動中に自分達が着たいものってところが中心になっていくと思いますね。
- RJ:で、その先は自分らで作りたいものにシフトしていこうかなと。僕らは曲を作るときなんかもホワイトボードにテーマとかを書いて決めていくんですけど、その延長で服を作れたら面白いし、そこから世の中にありそうでなかったものを出していければいいっていう感じで。とにかく全員くだらないことをやる天才なので、「KTM/A」でもまともな服ばっかりを作ろうとは思っていなくて、どうやって真面目にふざけるかってことをつねに考えていますね。
M:なるほど。僕も自事※ しながら毎日遊んでいるようなところがありますけど、どこかを面白くする陰にはどこかを犠牲にしている部分もありませんか?
RJ:犠牲にしているものがあるとしたら…家族ですかね。
一同:爆笑。
M:すごいですね(笑)。
D:あとはやっぱり時間ですかね。自分達のライブでいったらコントとか、本来、本編をちょっと休むためのコーナーなのにリハーサルでいちばん時間を取られたりするので。

- K:でもそこを手抜きしないでやることは僕らにとっては大事だし、楽しかったりするんですよね。
M:僕も自事※ をどう楽しくやろうかっていうのはつねに考えますね。そのためには同じことをするときも自分の中でリズムを作るというか。例えば高速道路を走るときにずっと乗っているとつまらなくなるから、道路のつなぎ目と自分にピッタリくる位置を手でカウントしながら合わせて、5回連続で合ったら今日はいいやとか(笑)。ささやかですけどそういう楽しみを見出したりもして。
- RJ:僕も音楽に合わせてワイパーをすっごい細かく動かして調整したりしますよ。それで自分だけ盛り上がった気になってる(笑)。でも仕事でも勉強でもつまらないことに自分なりの理由を持たせられるかどうかで、同じことをするにもやりがいが全然変わってくると思いますね。
M:ケツメイシさんなりの面白くするためのコツみたいなものはあるんですか?

- RJ:僕らがやっていることって、ある閉ざされた空間の中で何個遊びを見つけられるかってことに近いと思いますね。例えばアルバムなら14曲か15曲しか入れられないけど、制限されているからこそ見つかる世界基準の遊びがあって、限られた中にいるほうが逆に面白いっていう。それって日本人特有のM体質なのかもしれないけど。
K:あと僕らの場合、それぞれが歌詞を書くので同じテーマでも、書いてくるものが3人3様で違ったりするのが面白いんですよ。
D:ライブも本当に遊びながらやっているから、やる度にお互いから違うものが出てきて楽しいしね。毎回、あれも出来る、これも出来るっていう発見もあって。
M:でもそのためには創造力や行動力が問われますよね。
RJ:そうですね。なのでいろいろ言いましたけど、実際のところ少し飽きてきている部分もあります(笑)。だから新しい風を入れようとつねに思っていて「KTM/A」もそのひとつだし、今後は海外なんかも視野に入れているんですよ。
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――海外進出も計画しているんですか?
RJ:気持ちとしてはすでにあります。
K:でもすごい昔は4人で国内でも超アウェイなところにばっかりライブしにいっていましたから。感覚的には海外に行くのも同じことなんですよ。
M:その感覚はわかりますね。僕らも創業のきっかけはストリートブランドさんのお手伝いをすることから始まっていて、そのやり方は日本に限らずどこの国でも当てはめられるので。そういう意味で僕も海外に目は向いていて、まず日本のカッコいいブランドをもっと他の国の方に知ってもらいたい。あとはこれから発展するような新興国で僕らのビジネスモデルを使ってもらって、そこで若いクリエーターのみなさんが自分のブランドで自己表現出来るようなお手伝いもしていきたいんですよ。
RJ:やっぱ成功している方は言うことが違う(笑)。でも僕らも新しい場所への挑戦はしていきたいし、あとから来る人達のためにもその窓口を作るのは魅力ですよね。

- ※ ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイでは、「しごと」を「仕事(仕える事)」ではなく、「自事(自然な事)」と言っています。





