• 対談 今井タカシ(MADFOOT!)ジュンワタナベ
    MADFOOT! 新ラインの誕生から待望の新作発表のエピソードまで、今注目のスニーカーに迫る
  • MADFOOT!からニューラインとして誕生した「MADFOOT! by JUNWTANABE」。
    ファーストモデル「ONE」のリリースから半年、次作となる「TWO」がいよいよ発表。
    同プロジェクトの張本人である今井タカシとJUN WATANABEが、
    インタビュアーに「SHOES MASTER」プロデューサーKAWASE氏を迎え、そのプロジェクトについて語った。
  • Kawase(以下K):ではまず2人の出会いの話から聞いて行きたいと思ってるんですが。


    今井(以下I):JUNくんとの最初の接触は、MADFOOT!×ZOZOの最初のコラボの時かな。EPROZE別注モデルだよね。その時はね、会えてはいなかったんですよ。全部データなんかもメールのやりとりだけで終わってたから。で、会ったのは確か表参道の元GAP前あたりだったよね?

    Jun Watanabe(以下J):あーそうです。偶然ばったり会って、その時のEPROZE店長が「今井さんです」って紹介してくれて。おおこの人か、と。

    K:今井さんから見て最初会った時の印象は?


    I:んーオタクっぽい人だなと。

    (一同笑)

    J:この業界の人からはよくそんな感じで言われますよ(笑)。
  • K:そうなんですか(笑)?逆にJUNさんからの今井さんに対する印象は?


    J:僕はMADFOOT!の存在を知ったのが、まだスタートしたての頃で。どこで売ってるのかも解らなかったし、スニーカー自体なかなか手に入らなかったんですよ。だから最初に本人を目の前にした時は、ようやく会えたっていう感じで嬉しかったです。
  • K:もともと2人がコラボレーションするきっかけになったのはどういう経緯なんですか?


    J:ZOZOの別注をやるって話が決まったときに、当時のEPROZE店長が僕に話を持ってきてくれたんです。店長も僕がスニーカーをやりたがっているってのは知ってたので。で、もうそのまますぐにデザインに取りかかりましたね。

    K:じゃあ、実際にデザインのやりとりなんかも色々相談したりして?


    I:その時はメールのやりとりだけだったの。その次のMADHANDS!* からだよね、ちょっと話をしながらやりはじめたのは。

    K:手が泥まみれになってるビジュアルも同時に作ってたモデルですね?これ、PVも作ってませんでしたっけ?


    J:そうです。そうそう、僕はそもそもアートディレクターとしてのモノ作りの考え方が強くて、モノ1つ作って終わりっていうよりは、その世界観を広げたトータルの見せ方みたいなものに興味があるんですよ。だからビジュアルも作ってPVみたいないもの* も作って。なんていえばいいのかな、キャンペーン的な。
  • K:そういう世界観作りも今井さんとやりとりして作った訳ですね?


    I:いや全然(笑)。勝手に色々作ってきてた(笑)。PVも作ってて、ヤベえの作ってるじゃんって。僕らはビジュアルまでは自分たちで作れないし、そういう1つのスニーカーに対しての世界観作りをしてもらったのはよかったなあと思ってますよ。

    K:その次がニューライン「MADFOOT! by JUN WATANABE」に繋がっていくと。


    I:そう。単なるコラボじゃなくて何か別の取り組みができないかなあと思ってて。で、次はJUNくんが型から全部デザインしてみたら?って言ってみたら本当にそうなった。グラフィックだけで表現っていうのもちょっとトゥーマッチな流れがあったしね。JUNくんのデザイナーとしてのアイデンティティはグラフィックだけじゃないだろうと思っていたし。だからデザインしてみなよ、オレが形にするから、って。

    J:「ONE」の時は今井さんにソール選びとか相談しながら作っていきましたね。僕はとにかく配色と素材感だけで何とかなると考えていたので。

    I:実はこのONEのソールはずっと前に作ったものだったんですよ。ただチャンスが無くてずっと眠ってたものだったんですよね。で、JUNくんのデザイン画を見て、あっこれにあのソールが合いそうだなって思ったんですよね。これはいい融合になりそうだなあって思って。で、サンプルも作って色々テストしたんだけど最終的にこのソールとスエードのアッパーで行こうって決まった。



    * MADHANDS!:地中から出てくる泥にまみれた手、「MADHANDS」を モチーフに作られた一足。
    PV Madfoot! x Jun Watanabe "Mad Hands" HOT KICKS!!
  • 2004
    MADBOTTLE
    MADFOOT! × Jun Watanabe
    First Collaboration
  • K:なるほど。で、いよいよ発表になる新作の「TWO」ですね。


    J:そうですね。やっぱりシリーズものを作りたいと思ってたから、配色の概念みたいなものは踏襲しましたね。別ラインな訳だからMADFOOT!にないものがいいなと思ったんですよね。スニーカーなんだけどちょっと違うというか、シンプルということは変わらないんですけど。で、ブーツの形にしました。

    I:僕から言うとこの「TWO」は通常のデザートブーツとは全然違うんです。もちろん僕はスニーカーを作ってる訳であって。ブーツに見えるけど、これはスニーカーなんですよ。まずソールをスポンジラバーにしてあって軽くて柔らかい。だから履き心地もすごくいい。履いてみるとわかるけどすごく軽快。あとは全体的な表情を少しだけふっくらさせた感じにしてあって、足もとにボリュームがでるようにシェイプを調整してあって、若干今っぽくしてあります。あとライニングにキャンパスを使ってますけど、こんな事はね、デザートブーツならまあ普通はしない訳ですよ(笑)。

    J:これはここにグラフィックが必要だったんですよ。このグラフィックのパターンが一番迷ったところかもしれないですね。シンプルなだけに全体の雰囲気を決定付けるところだし。
  • K:なるほど、面白いですね。話を聞いてると、この2人が異ジャンルながら、きちんと融合してる感覚がモノにしっかり反映されてますね。
    では、最後になるんですけど「ONE」「TWO」と来たらやっぱり次は…?


    I:うん。そうですね、またすぐに「THREE」のデザインを持ってきてもらわないと(笑)。

    J:そうですね(笑)。いやもう構想はできてるので、あと具体的に画を起こすだけですね。一応、1、2って順当な流れできて3でちょっとだけ意表をついた感じになるかもしれないかなあ。

    I:将来的にはこの「MADFOOT! by JUN WATANABE」っていうラインだけでリアルショップを出すという構想なんだよ。

    K:えっ!


    I:いやわからないけど(笑)。でもそのくらいの商品構成を持ったラインナップを持たせてもいいと思う。だから今後も色んな種類のものがリリースされていくと思いますね。

    J:「シンプルであること」というのが基軸になってるから、今後もそれは変わらないと思います。やっぱりシンプルなものってムダがなくて、美しくて、独特の雰囲気を持ってると思う。そういう誰からも長く愛されるようなスニーカーを作っていきたいですね。
  • 今井 タカシ
  • MADFOOT! Director
  • MADFOOT!ディレクター。1990年にはスニーカーショップに勤務する傍ら、伝説のラップグループ『ガスボーイズ』のMCとしても活躍。後に『atoms』ディレクターを経て、2001年にMADFOOT!を設立。
    • Jun Watanabe
    • Art Director / Graphic Designer
      STARTTODAY Art Director
  • 「ZOZOTOWN」のクリエイティブディレクターであり、同社デザイン部ディレクター。特徴的なグラフィックで数々のブランドとのコレボレーションをリリース。
    • Shin Kawase
    • SHOES MASTER, Sneaker Tokyo Producer
  • 『SHOES MASTER』、『Sneaker Tokyo』プロデューサー。制作会社オフィスカワセ代表。2004年『SHOES MASTER』『ZOZOBOOK』を創刊。 現在はhoneyee.magプロデューサー、MADFOOT!クリエイティブディレクターも務める。
  • MADFOOT! by JUN WATANABE
    TWO
    Black / Purple
    Red / Black
    Green / Pink
    Sand / Blue
    • MADFOOT! by JUN WATANABE TWO
      ¥11,550
      SIZE : 23cm - 29cm
      DELIVERY : Late December, 2010