「原宿にある〈プロップスストア〉が僕はすごく好きで。何がいいかっていうと駄菓子屋的な楽しさがある。デイリーなものと東京のリアルストリートなものが混ざってる感じがすごくいいなと
。で、東京の夏は異常で暑くて、湿度が高くてファッションとかどうでもよくなる感じがある。8月中頃なんて完全に服に飽きてどうでもよくなってくる。そんな時にいつもこの店の魅力を感じる。もちろん冬もいいのだけど、夏の品揃えが他の店にはない魅力に溢れている。

店に行くとチープなメッシュ短パンやプリントTシャツが並んでいて、そうそうこういうのがやっぱかっこいいよねってものがいつもある。ありそうでない、脱力と真剣の感じ。それが僕はすごく好き。

このジャージは、夏にいつも僕が思うプロップスストアからインスパイアされたもの。いつも置いてる米軍のジャージのあの感じとか水着の感じ。いつもは天然素材しか着ないし、化繊の服なんて一切いらないと真剣に思っているのだけど、いやいや、真夏は別もの。ナイロンもいい。

ナイロンショーツから作りはじめて、せっかくだからトップスも作ったけど、やっぱり長いズボンもあった方がいいなということで2パターンのセットアップで作った。だんだん蒸し暑くなって来た最近はもちろんだけど、夏真っ只中の季節から秋まで、きっと僕はこれを着ていると思う」。(A.H)

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【CAHLUMN/カウラム】
ロンドンのMONOCLE やPOPEYE、AH.Hなど数々のファッションメディアでスタイリスト／ファッションディレクターとして活動してきた、長谷川昭雄による服と雑誌。