ローラさんが「STUDIO R330」で提案する、地球にも人にも優しい素材にこだわった服づくり
現在、ロサンゼルスを拠点にファッションアイコンやアクティビストとして活動しているローラさんが、「essentials for a good life」をスローガンにクリエイティブディレクターとして始動したライフスタイルブランド「STUDIO R330(ステュディオ アール スリーサーティー)」。約2年の歳月をかけて構想し立ち上げたこのブランドは、オーガニックコットンやリサイクルポリエステルを使用したウェアなどサステナブルなプロダクトを発表したり、環境問題に関するコンテンツを発信しています。アシスタントディレクターのTomさんに「STUDIO R330」が提案する身体も心も健康的で心地よいと思えるライフスタイルについて、お話を伺いました。
地球と身体に寄り添う新たなライフスタイルを提案する「STUDIO R330」
リサイクル、リユース、リデュースの頭文字である「R」に再生の意味を込め、ローラさんの誕生日から「330」を取り名付けられた「STUDIO R330」。SNSやメディアを通して環境問題について発信してきたローラさんの「地球にも人にも優しいことを、できることから少しずつ始めていきたい」という思いから、ロサンゼルスで培ったセンスとサステナビリティに対する意識を反映させたライフスタイルブランドとして誕生しました。取り扱う素材のバックグラウンドを大切にしながら環境に配慮したプロダクトの数々は、着る人の心が踊り、自信に満ち溢れるようにクリエーションされています。
サステナブルな素材を使用したプロダクトで 環境問題にアプローチしていく
「STUDIO R330」は、サステナブル経営で知られるベトナムのデニム工場「サイテックス」と共同開発したエシカルなデニムや、オーガニックコットンを使用したカットソーなど、地球や身体に優しいプロダクトを提案しています。
なかでも、ブランドをスタートする大きな後押しになったのが、「服から服を作る」をコンセプトに再生繊維を開発している「BRING」との出会いです。環境に配慮した素材がなかなか見つからず苦戦していたときに、「BRING」の取り組みに感銘を受け、一緒にサステナブルなものづくりを始めることになりました。約80社のアパレルを中心とした企業が「BRING」の取り組みに参加しており、それぞれの店舗で消費者から回収した古着を、独自の最新技術により新しいポリエステル素材として再生しつくられた製品や生地、糸は「BRING Material™」と呼ばれています。
「STUDIO R330」のワークアウトウェアは、その83%に「BRING Material™」を、17%は快適なフィット感を得られるよう伸縮性の高いポリウレタン糸であるスパンデックスを使用しており、環境への配慮と同様にストレスフリーに長く着用できるような工夫も大切にしています。
「STUDIO R330」は、これらのサステナブルなものづくりのほか、植樹プロジェクト「FOREST R330」も立ち上げました(※)。森林再生に焦点を当て活動する非営利組織である「One Tree Planted(ワン・トゥリー・プランテッド)」と提携し、CO2の削減、絶滅の危機に瀕しているインドネシアのオランウータンの保護などを支援しています。様々な角度から、環境や人の暮らしを守るために行動を起こしたのです。
「STUDIO R330」の小さな行動が広がり 未来に大きな変化をもたらす
環境や生産者への負荷が大きいと問題視されてきた(※)ファッション業界ですが、
一人ひとりのアクションによって必ず良い方向に進んでいくはずです。「STUDIO R330」はまだ小さなブランドながら、周りのサステナブルなものづくりの担い手と協力しながら多様なプロジェクトに取り組んできました。「STUDIO R330」のような小さなブランドが、できることから改善し発信していくのが大切だと考えています。
(※)https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/index.html
そこからいい影響を広げていければ、ファション業界の未来は必ずいい方向に変わっていくと信じています。「小さなアクションがいつか大きな変化へとつながる」ということを伝えるために、ブランドを通して地球や人に寄り添うプロダクトや環境問題・社会問題にフォーカスしたコンテンツを発信し、サステナブルなものづくりの大切さを伝え続けていきたいと思います。
環境問題と向き合い、持続可能な世界を実現させるには、長い年月をかけて、継続的に行動していくことが大切です。購入したい商品の生産背景を知る、環境に配慮した素材を選ぶなど、意識や行動を少し変えるだけで、地球や人に配慮しながらファッションを楽しむことができます。小さなことからでも自分にできるサステナブルなアクションを起こしてみませんか?

STUDIO R330
ステュディオ アール スリーサーティー
ローラ本人が代表を務め、ロサンゼルスを拠点として、主にライフスタイルブランド「STUDIO R330」を手掛けている。地球にも人にも優しいことを、できることから少しずつ始めていきたいとの思いで、次世代のプロジェクトカンパニーを目指している。