オーガニックと聞くと成分が自然由来で肌にやさしいというイメージで選ぶ方も多いと思いますが、重要なのは成分だけではありません。すでに海外では、成分はもちろんパッケージや輸送方法、さらにその先にある社会問題にも目を向けて製品を選ぶことが一般的になっています。

このような、製品を選ぶ時の意識の定着が大事なのではないかと思っています。そうした考えから、「マッシュビューティーラボ」ではオーガニック製品をやさしい天然成分だけでなく社会貢献の一歩という意識で手に取ってもらえるよう、様々な発信や取り組みをしています。

「マッシュビューティーラボ」では洗剤や柔軟剤などの量り売りや空き容器の回収プログラムを実施しています。リフィルステーションやマイバッグの導入は業界においても先駆けだったと思います。

使用後の製品容器をごみではなく、資源として回収するプログラム「リサイクルキッチン」は2020年4月から開始しており、空き容器の回収量は2023年3月末までで約32トンにも上ります。回収された資源は店頭の什器やキャッシュトレーなどに再利用しています。（※）
※本プログラムは2024年3月31日で終了しています。

一部商品のパッケージには「コスメキッチンギャランティーマーク」という印がついています。このマークは私たちが独自で設定した7つの基準を満たしている商品の証となっているんです。強い信念を持つ世界中の生産者とじっくり話し合い、それぞれの商品に込められた想いやこだわりをお客様にも目に見える形で伝えていくことが私たちのモットー。

文字の列挙だけでなくこのアイコンによってその品質を伝え、商品を選ぶ時のサポートになることを目指しています。また、業態の特徴に合わせてそれぞれのセレクト基準も定めています。

2010年にマッシュグループへ仲間入りした「Cosme Kitchen」とスタッフたちとの出会いはとても衝撃的でした。それまでは自分の体や地球のことをあまり考えずに食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んできたのですが（笑）「Cosme Kitchen」のスタッフから「こっちの方がいいですよ」っていろいろと教えてもらって。そこで初めてオーガニックに触れ、だんだんと意識が変わっていきました。

また、スタッフたちの環境への意識や、原材料や生産者の声に対するひたむきな姿勢を目の当たりにし、「私たち自身が健やかでいるためにはまず地球を守らないといけない」という大事なことを学びました。これはマッシュグループ全体の環境に対する意識の変化のきっかけにもなったと思います。

私たちは、お客様自身が心地よいと感じる色や、共感できる生産者の想い、社会への期待などをもとに商品を選んでいただきたいと心から願っています。そうした選択を日々積み重ねることは、私たちの肌や心を豊かにするだけではなく、持続可能な未来への一歩になると信じています。商品を通して幸せを届けたいならば、生み出す側の責任として私たちがまず「幸せ」だと感じることが大切。そのためにも、私たちの力だけでは実現が難しい「For The Earth」のビジョンを業界全体で共有し、その実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

「Cosme Kitchen」と出会い食べ物まで意識するようになってから、パフォーマンスが向上し20年近く経った今、かつてないほど体の軽さを感じていると話す豊山さん。「肌や心に、おいしいものを」のフィロソフィーを社長自らが体現する「Cosme Kitchen」がこれからどのように進化していくのか、今後も目が離せません。