伝統的な繊維「シルク」が紡ぐサステナブルファッション
洋服はもちろん、パジャマや寝具にも使用される高級繊維「シルク」にはサステナブルな側面があることを知っていますか?シルクがどのように地球に貢献しているのか、オーガニックシルクを販売する丸八生糸株式会社さんにお伺いしました。
シルクの特徴を改めておさらいしよう
シルクの発祥は紀元前の中国、日本に養蚕(ようさん)がもたらされたのは紀元前〜紀元後まもなくといわれており、古くから日本で愛されてきた繊維であるといえます。
「飼育される蚕(かいこ)が吐いた繭(まゆ)から糸を引き出したもの」をシルクと呼び、上品な光沢があり滑らかでシワになりにくく、吸湿性と放湿性に優れ、UVカット効果や静電気が起きにくいのが特徴。人間の肌にもっとも近い構造をもつ天然繊維でアレルギー反応が起こりにくいという点から、手術の縫合糸にも使用されています。
シルクがサステナブルな繊維として注目される3つの理由
——1. 生産過程そのものがサステナブル
蚕の餌となる桑の葉の育成では農薬を使用していません。また、蚕の生育には大量の桑の葉が必要なため、桑の葉が育成過程でCO2を吸収し、カーボンオフセット(※)効果も期待できます。また、シルクの繊維自体が白いため染色前の漂白による環境負荷もありません。日常生活や経済活動においてCO2等の温室効果ガスの排出量が減るようまずは削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスは削減活動などに投資するなどで最終的に排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方。
(※)https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
——2. 生産過程で出る副蚕物もすべて利用
生産過程で出る短繊維のシルクファイバーは絹紡糸や他の天然繊維と混ぜて混紡糸に、繭の中のサナギは食料・飼料に、生糸を染色する前段階で廃棄される「セリシン」というたんぱく質は化粧品(シルクプロテイン)に再利用される、というように生産過程で出る副蚕物も無駄なく活用されています。
——3. 生分解されやすい天然繊維
人工的に作った合成繊維に対して、シルクは自然由来のタンパク質からできた天然繊維。自然に出来る原料であり、基本的に成分分解されやすいため、環境にやさしい素材です。
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シルクの生成過程や特徴を見てみると、地球環境や人にとってもやさしい繊維であることが分かりました。近年では、シルク需要の高まりとともに次世代のシルクの開発も進んでいます。時代とともに付加価値を見出しているシルクで、ライフスタイルをアップデートしてみませんか。
参考サイト