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「ケイト・スペード ニューヨーク」が伝える、女性の活躍を支えるメンタルヘルスの大切さ。

バッグや財布などの革小物で知られるアメリカのライフスタイルブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」。ケイト・スペードさんが、3人の仲間たちと1993年に立ち上げ、これまで女性の社会活躍を後押しする様々な取り組みをおこなってきました。なかでも、ブランドが大切にしているのはメンタルヘルスケアの普及です。今回は、タペストリー・ジャパン合同会社 ケイト・スペードの柳澤 綾子さんと植田 晃子さんに、「ケイト・スペード ニューヨーク」での女性たちに向けた取り組みについて お伺いしました。

——研究機関と連携し、女性のメンタルヘルスとエンパワーメントに関する報告書の発表や、グローバルサミットを開催する「ケイト・スペード ニューヨーク」。メンタルヘルスを中心に据えて女性をエンパワーする取り組みを始めたきっかけを教えてください。

タペストリー・ジャパン合同会社「ケイト・スペード ジャパン」 プレジデント 柳澤 綾子さん

柳澤 「ケイト・スペード ニューヨーク」は、「Joy Colors Life」(=喜びが人生を彩る)をブランドパーパスに掲げ、JOY(喜び)を喚起し、喜びの連鎖を生み出すことを目指しています。喜びは内面から生まれるもので、喜びを感じたり、呼び起こしたりする力は、メンタルヘルスや自己のエンパワーメントと大きく関連しているので、私たちのソーシャルインパクトの取り組みは、ブランドパーパスにとっても欠かせないものです。
わたしたちは、メンタルヘルスが女性の人生や、女性のエンパワーメントの基本的役割を果たしていると考えています。エンパワーメントとは、選択肢を拡大し、発言力を強化する事で女性が自分の人生と未来をよりコントロールできるようにすること。「ケイト・スペード ニューヨーク」は、グローバルなリーダーシップチームの90%が女性、日本でも組織の90%が女性で、管理職比率も男女半々です。こうした背景からも、ブランドの根本に「女性が活躍する社会を創り上げたい」という想いがあるんです。

ケイト・スペード ニューヨークのミッションは、 メンタルヘルスを私たちのソーシャル(社会的)インパクト活動の中心に据え、世界中の女性や女の子をエンパワーすることです。

その想いのもと10年以上にわたって、女性のエンパワーメントを柱とした社会活動の一貫として取り組んできたことのひとつに、内戦によって荒廃したルワンダへの支援があります。ルワンダでは1990年から内戦によって多くの男性が亡くなり、国の働き手のほとんどが女性という状態。国の復興の担い手でもある女性達に「ケイト・スペード ニューヨーク」のハンドバッグを製造してもらうことで、彼女たちをエンパワーすることを目的とするプログラム「オン・パーパス」を、現地のハンドバッグ製造施設のアバヒズィ・ルワンダと共同で開発し、2013年にスタートしました。そこではビジネスパートナーとして協業できるようトレーニングをしながらメンタルヘルスのケアに力を入れ、心身ともに健康に働き、安定した収入が得られるような仕組み作りをしました。

柳澤 特にライフスキルトレーニングは、女性たちの大きなエネルギーになったと思います。健康に働き、子供を育てるためには、経済的、社会的な安定だけでなく自身のメンタルヘルスの安定が重要です。

マーケティング部 コミュニケーションソーシャルインパクトシニアマネージャー 植田 晃子さん

柳澤 またそんな想いに拍車をかけたのが、2018年に創業者であるケイト・スペード氏が自死したことです。ケイト・スペード氏はカラフルなブランドを象徴するような明るくチャーミングな人。そんな彼女が深い悩みを心に抱えていることに周囲は気がつきませんでした。この大きなインパクトは、私たちが女性のメンタルヘルスによりフォーカスするきっかけになりました。世の中にメンタルヘルスの重要性を広めるため、2023年には、メンタルヘルスを専門に扱うイギリスの研究機関と連携して女性のメンタルヘルスに関して様々なデータを掲載し、メンタルヘルスケアがエンパワーメントの土壌になっているという報告書を発表しました。

英・研究機関と連携して発表した報告書内では女性のエンパワーメントにメンタルヘルスの考えを組み込むことで、より持続可能なエンパワーメントの成果が得られると考えると回答した人は97%にものぼる。

女性のエンパワーメントを花とすると、土台となる根の部分であるメンタルヘルスが健康でないと、花を咲かせることは出来ません。自分自身に対して、よりポジティブな態度や考え方を身につけ 主体性をもって社会生活へ参加(participation)し、エンパワーメントに不可欠な自己肯定感(Self-Esteem)と自信(Confidence)を育み、 最終的に女性が選択肢(choice)を拡大し、発言力(voice)を強化し、力(power)を有し、自分の人生と未来をよりコントロールできるようになることが重要です。

——「ケイト・スペード ニューヨーク」が女性のメンタルヘルスに向き合いながら目指すのは、どんな世の中でしょうか。

柳澤 メンタルヘルスの難しさは、不調を抱えている本人以外に見えづらいという点にあります。報告書でも明らかになったのが、アンケートの回答者の約半数がメンタルに何かしらの不調を抱えた経験があるということ。そんな状況にも関わらず、生理や妊娠、出産などで抱えている不安は、なんとなく社会からスルーされてしまうことも多いですよね。そういったメンタルの変化を周囲と共有し、自分自身がメンタルの不調を見過ごしてそのままにならないような環境をつくりたいと思っています。ブランドのHPからメンタルヘルスに関する情報を公開し、不調を感じた人が適切なサポートを受けられるようにアクセスをフォローしています。

植田 日本にはカウンセリングの文化などもまだまだ浸透しておらず、重症化前のメンタル不調が見過ごされがちだと思います。しかし、メンタル不調は誰にでも起こりうることなので、もっと気軽にメンタルヘルスについて話せるようになり、「今日は、調子があまり良くないんです」と普段の生活の中でも言い合えるようになれたら、不調の際に大きな助けになったり、重症化を防ぐことにもつながるのではないかと思っています。

柳澤 私達も日頃から「今日生理痛で辛いです」のような少し言いづらいと感じることを伝えやすいような環境作りを心がけています。年一回、個人単位で興味のあることを会社で共有する機会があるのですが、普段あまり接点のない従業員同士もコミュニケーションがとれてとても楽しいんですよ。

柳澤 私はピラティス教室を開催しましたが、ダンス教室や一芸大会を企画した社員もいて楽しかったです。これは会社の取り組みでしたが、自分が楽しいと感じること、日頃から自分のメンタルを整えられるような趣味やルーティーンを持っているといいかもしれないですね。好きな芸能人への推し活動や食事、旅行などなんでもいいと思います。自分自身で心身を労ってあげる大切さを、ぜひみなさんに知ってほしいです。

世界中の女性のエンパワーメントにおいて、メンタルヘルスが極めて重要な役割であると発信し続ける「ケイト・スペード ニューヨーク」。過去の国際女性デーでも、ブランドらしい明るくカラフルなショートムービーなどを通して、女性たちの前向きな気持ちを促すメッセージを発信してきました。誰もが不調を抱える可能性のある身近な問題メンタルヘルスは、社会で働いたり健康に生活を送るための土壌。元気に過ごしていくためには、小さな自分自身の変化と向き合って、適切なケアを取り入れていきたいですね。そのヒントを、「ケイト・スペード ニューヨーク」がたくさん提示してくれています。

柳澤 綾子(ヤナギサワ アヤコ)
ケイト・スペードジャパン プレジデント
1975年東京生まれ。
大妻女子大学在学中、イギリスに留学。帰国後1998年にサンエー・インターナショナルに入社。翌年ケイト・スペード事業部へ。MDアシスタントからスタートし、営業、VMD、MD、事業統括を経て2009年より現職。プライベートでピラティスや旅行をアクティブに楽しみながら、世界中を旅する夫と大学生の男の子、愛犬と暮らす。

植田 晃子(ウエダ アキコ)
ケイト・スペード ジャパン
コミュニケーション&ソーシャル インパクト シニアマネージャー
2018年タペストリー・ジャパン合同会社ケイト・スペード入社。2023年2月より現職。

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ケイト・スペード ニューヨーク

1993年に6つの代表的なハンドバッグとともに登場。どんなときもカラフルで、大胆な発想に富み、前向き。毎日の生活に特別な彩りを添えるアイテムを提案するライフスタイルブランド。オリジナリティーあふれる視点で、perfectly imperfect lifestyle(完璧ではないけれども特別なライフスタイル)を送る世界中の女性たちのコミュニティーを応援している。

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