多忙な日々だからこそ意識したい、睡眠の質と健康の関係
心身の疲れをリセットする上で重要な役割を果たす「睡眠」。睡眠が不足すると日中の集中力が落ちるなど、様々な不調の原因となります。毎日健康的に過ごすために、睡眠の質を高めることはとても大切です。株式会社SEA Trinity代表取締役を務める睡眠コンサルタントの友野 なおさんに、理想とされる良質な睡眠の取り方や、睡眠と身体のメカニズムについて伺いました。
入眠のコツはリラックスして 身体をお休みモードにすること
良い睡眠を取るためには、起きている時から少しずつ眠りにむけての準備を始めることが大切です。今回は、よい眠りにつくための入浴や食事の方法についてポイントをお伝えします。入浴は、就寝の1時間くらい前に38〜40度のお湯に15〜20分ほど浸かるのが良いとされています。40度以上の熱めのお湯で入浴する場合は、就寝の2時間以上前に入浴を済ませるのがおすすめ。私たちの身体は、内臓の温度が下がることでぐっすり眠れるようになっているため、体温が高いと身体が興奮状態になり入眠に時間がかかってしまいます。同じ理由から夕食も就寝の2時間以上前に済ませるのが理想です。
夜遅くに消化に時間がかかるものを食べると、内蔵が活発になって温度が上がり眠りにくくなってしまいます。夕飯に重たいものを食べるのは避けましょう。
美容効果も抜群。良い睡眠のメリット
入眠後3時間ぐらいから、天然美容液とも呼ばれる成長ホルモンが集中的に分泌されます。成長ホルモンはアンチエイジングホルモンとも呼ばれ、肌が受けたダメージを修復するなど美容面でのうれしい効果も。就寝中に1日分の約7割が分泌されるので、やはりぐっすり眠ることは大切なのです。
食欲と睡眠の関係も密接です。睡眠不足の状態では、食欲を増やすホルモンの分泌が増え、逆に食欲を抑制するホルモンが減ってしまうため、ジャンクフードへの欲求が高まるという研究結果もあります。ダイエットが続かないと悩んでいる人は、睡眠時間の長さから見直してみるといいかもしれません。
良質な睡眠のために取り入れたい 衣・食・住のポイント
良質な睡眠を取るためには、まず朝と昼間にたくさんの光を浴びることが大切です。日中は適度に身体を疲れさせ、体内時計を整えましょう。リモートワークで座りっぱなしの方は、夕方の買い物や散歩が効果的です。また、寝室の室温はエアコンを上手に使って18〜23度ぐらいに維持しましょう。
室内や寝具の色はパステル系、中でも淡いブルー系の色は睡眠時間が1時間以上長くなるという研究報告があり、色彩心理学の観点でも青系の色は心拍数を落ち着かせる鎮静作用があるとされています。
食べ物は、タンパク質を1日3回摂ることがおすすめですが、朝にヨーグルトや豆乳などと一緒にバナナ1本を食べることでも効果はあります。これは朝タンパク質を摂っておくと1日かけて身体の中で睡眠ホルモンがつくられ、快眠につながるというメカニズムがあるから。これは手軽に取り入れられるので試してみてくださいね。
美容面から就寝前に温かいそば茶やルイボスティーを飲むのはおすすめ。夕方以降はカフェインを含む飲み物の摂取は控えて。逆に昼休みの仮眠前であれば摂取後約30分で効果が現れ、すっきりした目覚めにつながります。
パジャマは睡眠に配慮して肌当たりの良い素材を選びたいところですが、ジャージやスウェットなど厚手の生地だと寝返りの際に関節に負荷がかかってしまいます。その点、パジャマは寝ている間にどんなポーズになっても身体が楽に保てるようにつくられているのでおすすめです。
ZOZOTOWNでは睡眠グッズ・アイテムも取り扱っています。ぜひ、よい眠りのお供を探してみてくださいね。
GUNZE
睡眠時に汗をかきやすい内もも部分の当て布にNASAのために開発された温度調整素材を使用。ダンボールニット裏起毛の風合いと伸縮性のある素材で快眠を促進します。
EMOOR
睡眠研究に注力するEMOORが「至福の睡眠」にこだわった枕を開発。高密度の国産極小ビーズを使用し、どんな体型や寝姿勢にもフィット。とろけるような寝心地が味わえます。
tutuanna
なめらかな生地は綿100%で通気性・吸収性が抜群。高級なコーマ糸が肌に優しく、快適な睡眠を演出します。腰回りには柔らかいウエストゴムを使用し、締め付けを感じさせません。
Toffyマルシェ
目に接する部分には100%シルクを使用。なめらかなつけ心地で乾燥から目を守ります。星空をイメージさせる刺繍もロマンチックで、心癒されながら快眠へと導きます。
無印良品
脇の縫い目をなくすことで着用時のストレスを排除。綿にはオーガニックコットンを使用し、起毛加工を施すことにより保温効果も抜群。サイズや柄のバリエーションが豊富なので男女問わずご使用いただけます。
良質な睡眠を取ることは美容や健康はもちろん、仕事・学業のパフォーマンス向上にも大きく影響します。今回紹介した内容を一度に実践するのは難しいかもしれませんが、まずは普段から規則正しい生活を心がけ、寝不足の状態を作らないことから快眠につなげてください。

友野 なお
トモノ ナオ
睡眠コンサルタント / 株式会社SEA Trinity代表取締役
千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士
日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員
自身が睡眠を改善したことにより、15kg以上のダイエットとパニック障害の克服に成功した経験から、科学的に睡眠を学んだのち、睡眠の専門家として全国にリバウンドしない快眠メソッドを伝授。著書に「眠れないあなたを救う睡眠ファースト」(主婦の友社)など多数発売され、韓国・台湾・中国全土でも翻訳され発売されている。眠れると話題の「ぐっすり眠れる不思議な塗り絵」(西東社)は9シリーズ発売されるほどの人気。


