「フェアトレード」でサステナブルにファッションを楽しもう
チョコレートや紅茶など食品でよく耳にすることも増えた「フェアトレード」という言葉。ファッションにも深く関係しているのをご存じですか?今回は生産者や労働者の権利を守る「フェアトレード」が、私たちが目指すサステナブルな未来への取り組みであることをご紹介します。
フェアトレードとは?
「フェアトレード」(※)とは、発展途上国でつくられる原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い発展途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「公平・公正な貿易のしくみ」を指します。
(※)出典:フェアトレードジャパン https://www.fairtrade-jp.org/
生産者が質の良い商品を作り続けるためには、労働環境や生活水準の保証、自然環境にもやさしい配慮が必要不可欠。途上国における生産者の不当な賃金や児童労働、環境破壊などの問題を解決するために「フェアトレード」はとても重要なのです。
劣悪な労働環境が生んだファッション史上最悪の事故
2013年4月にバングラデシュの商業ビルが崩壊した「ラナ・プラザ崩落事故(※)」。死者1,127人、行方不明者約500人、負傷者2,500人以上という、ファッション史上最悪の事故となりました。
(※)出典:一般社団法人 日本ノハム協会 https://onl.tw/U9K3bia
犠牲となった人々の多くは、ビル内にあったファッション縫製工場で働いていた若い女性たちでした。事故の原因は建物の不適切な安全管理。その後、グローバル展開をしている多くのファッションブランドが、低賃金かつ劣悪な環境で労働者を働かせていた事実が判明しました。
ファッションにおけるフェアトレードな動き
「ラナ・プラザ崩落事件」をきっかけに、「劣悪な労働環境」「大量生産の裏にある環境汚染」「透明性の見えないものづくり」が浮かび上がってきました。
ファッションにおいても「フェアトレード」であることの重要性はますます高まっていくのではないでしょうか。現在、「STELLA McCARTNEY®」や「Vivienne Westwood」「VEJA」など、多くの有名ファッションブランドが「フェアトレード製品」を取り扱っています。ZOZOTOWNにも多くのフェアトレード商品が販売されているので、ぜひ探してみてください。
ファッションが好きだからこそ、「フェアトレード」は注目すべき取り組みの1つ。私たちが手に取る商品は、誰が作って、どんな道を辿って手元に巡ってきたものなのかというものづくりの背景にあるストーリーに注目してみることは、私たちが今後もファッションを楽しみ続けるための第一歩です。