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ZOZOと「EDISTORIAL STORE」が取り組む循環型ファッションの可能性

この数年、様々な形で盛り上がりをみせる二次流通。スタイリストの小沢 宏さんは、地元・長野県上田市にデッドストックを活用したセレクトショップ「EDISTORIAL STORE(エディストリアル ストア)」をオープン。ZOZOTOWNでも、2012年からスタートしている「ZOZOUSED」では、「買い替え割」などお得にファッションを楽しむためのサービスを日々提供しています。今回は、小沢さんとZOZOのマーケティング本部で「ZOZOUSED」を担当する島村さんに、それぞれのサービスの背景からゴールデンウィークに予定しているスペシャルイベント、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。

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ファッションの新たな価値を再発見する「EDISTORIAL STORE」

——まずは、スタイリストやディレクターとしてファッションと向き合ってこられた小沢さんが「EDISTORIAL STORE」をスタートされたきっかけを教えてください。

小沢 以前、10年以上やってきた自分のブランドをやめることになった際に、B品やサンプルといった経年在庫がたくさん出てきました。できるだけ余剰を出さないように工夫してきたつもりだったので、目の前にあるその物量に愕然とすると同時に「一体、世の中ではどれだけの洋服が捨てられたりするのかな」というモヤモヤが生まれました。

スタイリスト 小沢 宏さん

それから数年経ったある時、撮影中にフォトグラファーから、僕の着ている服について訊かれ、「高円寺の古着屋で買った」と言ったら、すごくびっくりされて「小沢さんってハイブランドしか着ないと思ってました。」って言われて。その反応から、古いとか新しいとか、高いとか安いというところで定義されがちな洋服やファッションの価値を、僕ならスタイリストならではの視点で新しい価値として提案できるんじゃないかと思い、今のビジネスに辿り着きました。

——具体的にはどのような形で運営されているのでしょうか?

小沢 仕組みとしては経年在庫と呼ばれる、セールやアウトレットでも売れ残ってしまった各ブランドの商品を倉庫に入れてもらって買い付けるという形です。僕はこれを雑誌の3D化と呼んでいて、例えば「BEAMS」の服と「JOURNAL STANDARD」のオリジナル商品をミックスしてコーディネートするという、店頭ではあり得ないけれど雑誌だったらみんなやっている表現。そのコンセプトをブランドやセレクトショップに説明して、賛同してもらえるところを増やしていきました。

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10周年を迎えた「ZOZOUSED」のこれまで

—— 2022年に10周年を迎えられた「ZOZOUSED」ですが、改めてそのサービスの歩みについて教えてください。

島村 「ZOZOUSED」はZOZOTOWN上でブランド古着のファッションゾーンとして2012年11月にオープンし、2016年からは「買い替え割」というサービスを始めました。これはZOZOTOWNで新品をお買い求めいただく際に、過去にZOZOTOWNで購入したアイテムを下取りし、下取り金額分をその場で値引きするというもの。また2019年からは、過去にZOZOTOWNで購入したアイテムをいつでもZOZOポイントと交換できる「いつでも買い替え割」というサービスも始めました。ZOZOの中で「商品を回収し、再販する」循環スキームを独自のノウハウで磨き上げ、これまでに累計で2,000万点を超える商品を循環させています。

「ZOZOUSED」担当 島村 龍也さん

——古着の回収と再販以外にも、サービスのサステナブルな仕組みがあれば教えてください。

島村 買い取った古着の内、コンディションにより「ZOZOUSED」で再販売ができない商品は、厳選した国内流通の買取業者を通し再流通しています。2021年度だけでも約223万点を買取してもらっているので、仮に全てを焼却・棄却処分した場合のCO₂排出量に換算すると年間約4,777トンの削減に繋がりました。ほかにも、下取りしたアイテムの回収に活用している「リユースバッグ」は、一度使用された後に約86%のリユースバッグをクリーニングし、繰り返し利用しています。

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渋谷を舞台に「EDISTORIAL STORE」と「ZOZOUSED」が拡張

——「EDISTORIAL STORE」1周年を記念した「LIVE STOCK MARKET with ZOZOUSED」が開催されるということですが、どのようなイベントなのでしょうか?

小沢 「EDISTORIAL STORE」では、さまざまなイベントを雑誌のように表現をしていて、今度の1周年イベントは“1冊丸ごと特集号”というようなイメージをしています。渋谷パルコの3階のブースでポップアップをおこなうのですが、ほかにも「SHIPS」や「NANO universe」といった渋谷パルコ近隣の店舗を巻き込んだ連動イベントも予定しています。ファッションの面白さをみんなで伝えられるイベントにしたいと思っています。

——「ZOZOUSED」はどのような形で参加されるのですか?

島村 1階で古着の回収、5階ではセレクターの方に選んでいただいた「ZOZOUSED」で取り扱う古着の販売をリアルでおこないます。実際に回収にご協力いただいた方には、5階のブース等(※)で使えるクーポンをプレゼントしたり、来場してくださった方には、オンラインの「ZOZOUSED」で使えるクーポンをプレゼントし、オフライン、オンライン問わずに楽しんでいただける企画になっています。

(※)渋谷パルコ3階の「EDISTORIAL STORE」販売ブースでも使用可

——では、最後にお二人が見据える今後の展望について教えてください。

島村 あくまでもファッションを楽しむということを軸に「ZOZOUSED」やその中の「買い替え割」でお得にファッションを楽しめるといったモチベーションを前提としています。新品と古着の両方を取り扱うZOZOならではの取り組みでブランドや価格などを横断した「ファッションの循環」を促進し、目新しさだけではないファッションの新しい「価値」の創造や、サステナブルな未来の実現に貢献していけたらと思います。

小沢 いかに自由で楽しく、僕自身がファッションをエンジョイできるか、自分が楽しめないと周りの人もそうならないと思うのでその軸はこれからもブラさずにいたいと思っています。その一環として、世の中に溢れている物を「EDISTORIAL STORE」というフィルターを通してもう一度新しい付加価値をつけて、お客様に納得して買ってもらうという循環をこれからもやっていきたいです。

それぞれの商材やサービスでファッションの循環を促す「EDISTORIAL STORE」と「ZOZOUSED」。その根本には「もっとファッションをちゃんと楽しもう」という共通したポジティブなメッセージがありました。両者がかっこよさやお得さといった消費者のニーズに応える先で待っている、サステナブルな未来に、きっと希望を感じられるのではないでしょうか。

<LIVE STOCK MARKET with ZOZOUSED>
開催期間:4月28日(金)~5月14日(日)11:00~21:00
場所:渋谷PARCO(東京都渋谷区宇田川町15-1)

EDISTORIAL STORE

エディストリアル ストア

スタイリスト・小沢宏が長野県上田市に構えるセカンドストア。大手アパレルブランドなどの経年在庫からスタイリストならではのセンスでセレクトしたラインナップや雑誌のような自由な発想で提案するスタイリングが話題となっている。

EDISTORIAL STORE
住所:長野県上田市中央2-3-7
TEL:0268-75-8373
営:12:00〜18:00
休:火水

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