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ZOZOが渡良瀬でコットン栽培から向き合う理由

Tシャツ、タオル、デニムやクッション。私たちの暮らしに欠かせないコットン(綿)は、世界で2番目に衣類製品に利用されている素材です。しかし、身近な素材である一方、1枚のTシャツができるまでには膨大な資源と、手間や時間がかかっていることをご存知でしょうか。ZOZOは2025年から、渡良瀬エコビレッジにて国内の様々なファッション企業と共に、日本の在来品種のコットンである和綿の栽培から収穫までをおこなっています。そして、そのプロセスを発信することで、手元にある「服の価値」を改めて考えるきっかけを提供したいと考えています。今回は社内で開催したクッションワークショップの様子と共にZOZOの活動内容をご紹介します。

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「育てる」から見えてくる、素材のサステナビリティ

農薬を使わない畑で、化学農薬・化学肥料不使用のコットンを「育てるところ」から向き合い、ものづくりの背景を自分たちの目で確かめたい。そんな想いから、株式会社ZOZOは、豊島株式会社と共同で「つながるコットン」プロジェクトを立ち上げました。環境負荷の少ない素材の選択肢を広げるため、コットンのサステナビリティについて考えるきっかけづくりや啓発活動に取り組んでいます。

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実際にコットンを育てることとは。 渡良瀬エコビレッジでの活動

一から実際にコットンを育てることがどれほど大変なのか。ZOZOは栃木県にある「渡良瀬エコビレッジ(※1)」に協賛し、専門的な管理・指導のもとで、和綿の栽培に参加しています。和綿は江戸時代から明治初期にかけて日本各地で盛んに栽培された在来種で、日本古来のコットンです。

(※1)NPO法人 渡良瀬エコビレッジ:https://blog.canpan.info/watarase/

1つのアイテムをつくるために、素材であるコットンの栽培にどれだけの労力と時間がかかるのか。日本でそのプロセスを肌で感じられる渡良瀬エコビレッジでの、貴重な体験の一部を紹介します。

大人1人が1時間綿花を摘みづけて収穫できる量はたったの0.5~1キログラム。Tシャツ1枚をつくる為には約200〜450gのコットンが必要です。1キロのコットンを生産するのに必要な灌漑用水の量は世界平均で1,931リットルとも言われており(※2)、コットンの生産には多くの水も必要なのです。

(※2)https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4580.html

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栽培した和綿とZOZOUSEDアイテムを再利用したワークショップを開催。自分たちでつくる オンリーワンアイテム

渡良瀬エコビレッジで収穫されたコットンにZOZO社員にも触れてもらいたいという思いから、オリジナルのクッションを作成するワークショップを2026年3月に開催しました。ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」で販売基準に満たないアイテムの生地をクッションカバーにして、収穫したコットンを中材として使用しました。

捨てられるはずだった服に、新しい命を
ZOZOUSEDの古着アイテムを解体し、パッチワークのように縫い合わせてクッションカバーを製作。「お気に入りだったけどもう着ないかもしれない、捨てるにはもったいない」そんな想いの詰まった服を、別の形に生まれ変わらせるリメイクは、ファッションを最後まで愛し抜くためのサステナブルなアクションです。

クッションカバーの縫製を担当したZOZOスタッフのザンナさん。

学びと体験がつながる瞬間
ワークショップでは、まず「コットン」について学ぶクイズ形式の座学を実施。コットンの栽培時に使用される農薬や化学肥料による影響、驚くほどの水の使用量について知り、参加した社員の環境問題への関心が高まったところで、いよいよ「綿繰り(わたくり)」体験へ。

綿繰りは江戸時代から始まったとされているコットンの種と綿を分離させる伝統的な手法です。自分たちが栽培した和綿を綿繰機で種を取り、クッションの中綿の一部として利用します。ZOZOUSEDアイテムから作成したクッションカバーの中に、渡良瀬エコビレッジで収穫したコットンをたっぷり詰め込んで、リメイククッションが完成しました。

▼参加者コメント
・座学での学びとして、Tシャツ1枚が製品になるまでに使われる水の量、コットン栽培やファッション業界が環境に与える影響が、想像以上に大きいことに驚いた。

・一個人の生活者としても、企業としても環境負荷の少ない製品を選ぶことが、需要の高まりや社会の変化につながると感じることができた。

▼ワークショップ担当者コメント(サステナビリティ推進 迫田)
本ワークショップは、コットンを通じた環境課題への理解と、低負荷素材の選択を促す目的で開催しました。 一方で、こうした課題は一企業だけで解決できるものではありません。多くの企業や行政と連携しながら取り組みを広げていくことが重要です。ZOZOは今後も、「つながるコットン」プロジェクトを通じ、有機栽培されたコットンの啓発や商品化を推進します。本プロジェクトの真の目的は、単に「化学農薬・化学肥料不使用のコットン」や「環境負荷の低い素材を普及させること」だけではありません。栽培背景を知ることで、栽培背景への理解を深めることで、環境にやさしい選択をより身近なものとし、パートナー企業と共に豊かなファッションの未来を築いてまいります。

サステナビリティやSDGsと聞くと、なんだか堅苦しい、なんだか難しそうというイメージがある方も多いのではないでしょうか。でも、大切なのは「完璧な一歩」よりも「楽しく続けられる小さなアクション」です。1着のお気に入りを長く大切にする、何かを選ぶときに「みんなにとっていい選択ってなんだろう??」と想像してみる。そんな、コツコツとした積み重ねが、未来を大きく変える貯金になります。まずはこういった取り組み紹介を参考に、身近にできることを考えてみませんか?


※本記事は2026年4月時点の取材に基づいた記事です。

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