環境や社会にもやさしく「ととのう」、サウナの楽しみ方とは?
昨今人気が高まっているサウナ。定期的に通う人や、国内外のサウナ聖地を訪れる「サウナー(サウナ愛好家)」も増えています。リフレッシュのためにサウナに訪れる方も多いのではないでしょうか。今回は、この先もサウナを楽しみ続けるためのヒントとして、環境や社会にも配慮したサウナについてご紹介します。
環境への負荷を抑えたサウナって?
体を温めた後に冷水浴で体を冷やし、外気浴で休むことで「ととのう」心地よさを体験できる(※1)サウナ。しかしサウナは高温を維持するために、多くのエネルギーを消費します。日本の一般的なドライサウナやスチームサウナでも、大量の電気、ガス、水を使用するため、環境負荷の低減に向けた取り組みが進められています。エネルギー消費を抑えるため、加熱時間を最小限にしたり、設定温度を適切に管理したりするなどの工夫に加え、少ない電気で大きな熱を生む省エネ型のストーブも開発されています(※2)。
(※1)https://www.sauna.or.jp/kisochishiki/saunabook_5.html (※2)https://www.tokyo-co2down.jp/assets/company/seminar/type/text/publicbath-house.pdf
また、屋外でテントを使って楽しむ「テントサウナ(※3)」も、薪を燃料に使い、川や湖を水風呂のように使うことで自然環境の恵みを活かしたサウナの楽しみ方として注目を集めています。
100%植物由来の固形燃料「バイオコークス燃料」
身の回りにある資源を活用した、環境負荷の低い燃料の研究開発も進んでいます。近畿大学が開発した「バイオコークス燃料(※4)」は、もみがら、間伐材、お茶かすなどすべて植物を原材料とした、石炭由来のコークスに替わる固形燃料材。燃焼持続時間が長く、省エネルギーなことが特徴で、サウナなどでバイオコークスを広く活用する取り組みを近畿大学の学生たちが主体となっておこなっています(※5)。
(※4)https://www.kindai.ac.jp/bio-coke/about/ (※5)https://act.kindai.ac.jp/projects/e2f2f4efc9dff7bbca65cdaefbb16ebb27b6202f.html
サウナで社会をよくする取り組み
環境にやさしい方法でサウナを楽しむだけではなく、地域課題の解決の手段としてサウナを活用する取り組みもおこなわれています。
林業の未来を変える地産地消サウナ
国産バレルサウナ(※6)ブランドの「ONE SAUNA」は、国産木材の利用率低下の問題に着目し、地域の木材を使って建具の職人が一つひとつ手作りでバレルサウナに仕上げ、癒しの空間を生み出しています。
バレルサウナとは、サウナ発祥地・フィンランドで伝統的に使用されている木製の樽型サウナルームのこと。
山との関わりを生み出して担い手不足を解消
「里山の知恵を世界につなげる」をコンセプトに京都・京北で活動を展開しているソーシャルデザインファーム「ROOTS(ルーツ)」は、林業の担い手不足問題解決のきっかけづくりにサウナを活用するプロジェクトを展開しています(※7)。地元の木材を活用したウッドサウナを山につくり、サウナに入るために必要な薪は利用者が山で拾い集めます。
(※7)https://rootsjourney.jp/
地元の木材を活用したウッドサウナを山につくり、サウナに入るために必要な薪は利用者が山で拾い集め、薪をサウナのチケット代わりにすることで、利用者の自然環境への意識を高めるユニークな取り組み。
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サウナは、持続可能性に重点をおきながら進化し続けています。サウナグッズも環境や社会に配慮したものを選び、リラックスの時間をさらに特別なものにしませんか?
「ととのう」体験で心や体のリフレッシュができ、今人気のサウナ。最近では、サステナビリティの観点から、その環境への影響を抑えるための工夫や、サウナを通じた社会貢献をするためのアイデアも生まれてきています。もともと、サウナ発祥の地といわれるフィンランドでは、森や川、湖などの恵みを活かし、自然と一体となってサウナを楽しんでいたといいます。心地よいサウナをもっと楽しむために、地球にやさしいサウナの楽しみ方を調べたり、自然環境や社会に配慮されたサウナグッズを選んでみてはいかがでしょうか。
・注意点 サウナの利用にはデメリットも伴います。高温が体調に与える影響や、過度な利用による脱水などのリスクを理解し、健康を損なわないよう適切な方法で利用することが重要です。


