「ゼロ・ウェイスト宣言」は、1996年にオーストラリアの首都・キャンベラで初めて宣言され、その後、北米やヨーロッパにも浸透。日本では、徳島県上勝町が2003年に日本初のゼロ・ウェイスト宣言をおこないました。（※1）

ゼロ・ウェイスト活動が盛んになった背景には、ごみが増えすぎて埋め立て地の確保が難しくなりつつあることや、ごみの焼却時に温室効果ガスが発生するという環境問題、サステナブル（持続可能）な社会づくりを目指す動きなどが大きく関係しています。

注目すべき事例
・カンタス航空
機内食用の食器を使い捨てから植物由来のリユース可能なものへ。同社は2027年までに使い捨てプラスチックゼロを目指し、世界初の「ゼロ・ウェイストフライト」を実施。

・キール（ドイツ）
1人あたりの年間廃棄物の総量を2035年までに15％削減する都市計画。

・徳島県上勝町
日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をおこない、町民一人ひとりの努力でごみを大幅に削減。80％以上のリサイクル率を達成。

ゼロ・ウェイストな取り組みを日常生活の中で意識することは、多くの豊かさをもたらします。


・ものを大事に使い切る意識が生まれる
壊れた物や破れた服は、修繕することで頻繁に買い替える必要がなくなり、愛用品の寿命を延ばすことができます。これにより物への愛着が深まり「使い捨てる」のではなく、ものを大切に「使い切る」という習慣が生まれます。

・長期的に節約になる
ゼロ・ウェイストな生活を実践することで、長期的にお金を節約することにもつながります。たとえば、食品は量り売りの店で必要な分だけ購入し、飲み物はマイボトルに入れてペットボトルや缶入りの飲料を買わないようにすることで、使い切れない食品や、使い捨て容器を減らすことにつながります。これにより、日々の出費が計画的なものに変わり、結果、経済的な余裕が生まれます。

・ごみ出しの回数が減る
日常生活で使う食器を使い捨てプラスチックのような素材ではなく、木や陶器など繰り返し使用できるものに変えることで、ごみの量を大幅に減らすことができます。これにより、環境への負担が軽減されることはもちろんですが、ごみ出しの回数が減る、という嬉しい結果にもつながります。

ゼロ・ウェイストな取り組みには、日常生活の中でごみを出さないことを目標とし、着なくなった服や雑貨をフリーマーケットで販売する、洗剤やシャンプーは詰め替えができるものにする、買い物の際に過剰な包装や、使い捨てのビニール袋を使わないといった、身近なことから取り組めるアクションがあります。

ZOZOTOWNでは日常的に使えて、ごみの削減にもつながるおしゃれなアイテムも多数取り扱っています。普段から愛着をもって使うことで、ぜひゼロ・ウェイストについて考えるきっかけにしてください。

現在、社会全体でごみ削減への動きが活発化しています。まったくごみを出さない、というと少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、個人でできるゼロ・ウェイストの一歩として、まずは「使い捨てごみ」を出さない暮らしから始めてみませんか？そして、次のステップとして日常生活の中でできるごみを減らす工夫をさらに増やしてみてはいかがでしょうか。