昔から、ブラジャーをつけていると「ワイヤーが当たって痛い」と感じていました。もっと自分の体に合っていて、自分の体がセクシーに見えるデザインのアンダーウェアはないかな？といつも探していましたし、ふくよかな体型の人が着用できるデザイン性の高い下着が日本には少ないとも感じていました。そこで、「隠す」「盛る」だけじゃない、自分のために付ける下着を自分で作ることにしました。

ブラジャーのワイヤーが痛くて我慢している人は多いはず。その原因について自身の経験を踏まえて、ワイヤーをなくしてもシルエットが綺麗に見えるよう工夫しました。サイドベルトを超脇高にしたおかげで、楽なのに安定感のあるブラが完成しました。

サイズが大きくなってもデザインが変わって見えないように工夫するなど、ボディーラインと下着が美しく見えるようにこだわっています。様々な体型の人に着けてもらって、自分の体を気に入って欲しいですね！

下着作りを始める前に、ブラジャーのワイヤーが脇に当たってできた私自身のあざの写真をSNSで公開したんです。すると、多くの人から「私も同じ経験があるけれど、誰にも言えなかった」といったコメントが届きました。また、男性からの目を気にしていたり、下着の話をすることに抵抗があったりして悩みを口にできない方や、「合うサイズがなければ自分が痩せればいいんだ」と思ってしまう方が未だに多いんだ、ということを実感しました。プロデュースした下着を実際に販売開始して、「この下着を付けて自分をちょっと好きになりました」というコメントを頂いた時は嬉しかったです。

今はコンプレックスはありません。上京した当時は、ファッションや体型について「平均的でいないといけない」と人の目を気にしてダイエットをしたり、エステに行ったりファッション誌そのままの恰好をしたりしていたんです。でも、お笑い芸人になってからは体形や容姿、発言や行動すべてにおいて「人と違ってもいい」、「個性的な方がより芸人として輝ける」と、ある日ふと思った瞬間があったんです。それからは周りの同世代の女性と比べることが少なくなりました。

「世間の平均とは違うコンプレックスだと自分が思っていたところは、実はいい面であり個性なのかもしれない」と意識を変えることができて、そうしたら、上京前のように自分の着たいファッションを楽しめるようになりました。平均的な美って他人が作った基準ですからね。ひとりひとりにその人だけの美しさがあると思っています。ちなみに私は、自分の大きいお尻が気に入ってます。「上京する前の、体型を気にせずに好きな服を着る元の自分のままでいいんだ」と思えるようになりましたね。

SNSで発信する時は、あえてルーズに更新して、目の前の時間を優先するようにしています。また、情報を受け取る時も、特定の情報だけでなく、多様な情報をキャッチすることを意識して、自分の考えが凝り固まらないようにしています。

また、自分自身が心地よくいられることを大切にしたいと思っています。例えば、「ボディポジティブ」という言葉も人によって捉え方が違いますよね。自分の体との向き合い方は人それぞれで正解はないんです。その人自身が心地よくいられるように体と向き合うことが大切だと思います。

私自身、自分のプロデュースした、自分の胸に合った下着を付けるようにしてから、胸の形にも変化がありました。毎日、自分に合ったブラジャーを着けることが大切だと改めて思いました。また、体が凝っている時に脇の下から背中側にかけて揉みほぐすマッサージもおすすめです。そういった日々のボディケアも楽しんでいただけるといいなと思います。一日の終わりに、「今日疲れたな」とか「なんか今日良かったな」と思ったりしながらお風呂に入る時、洗面台の鏡の前で洋服を脱いだ下着姿の自分を見て、「やっぱイケてるな」って思って一日を終えて欲しい。私のプロデュースしている下着が、そんなちょっとした幸せを感じるきっかけになれたら嬉しいです。

周りと比べたり人の目を気にすることで、自分に自信が持てない……。そんな日には、バービーさんのプロデュースするアンダーウェアを付けて、いつもよりちょっと自分を好きになってみませんか？