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素材を活かして廃棄物を減らす“アップサイクル”って?

“アップサイクル”とは、廃棄予定のものに、デザインやアイデアなどの価値を付け加え、新たな商品として生み出すリサイクルのこと。再生利用を表す“リサイクル”と比べて聞き馴染みがないかもしれませんが、アップサイクルは、元の製品の素材や特徴をそのまま活かして再利用するため、エネルギー排出量やコストの低さから近年注目を集めています。食品やアパレルなどさまざまなアップサイクルアイテムから、よりサステナブルに環境負荷を減らす方法を考えてみましょう。

この記事でわかること

  • “アップサイクル”は環境負荷を減らして新たな価値を生み出す好循環
  • フードロスを削減。アップサイクルフードに挑戦してみた
  • ZOZOTOWNで買えるアップサイクルアイテム
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“アップサイクル”ってどんなもの?

廃棄物を元の製品の素材のまま活かす“アップサイクル”は、廃棄物を原料や材料に戻して再利用する“リサイクル”と異なり、再利用時にも発生してしまうエネルギー排出や製造コストを伴わないのが特徴です。

2021年にアップサイクルのお菓子を販売する株式会社スナックミーがおこなった「アップサイクル」に関する意識調査(※)では、「リサイクル」を聞いたことがある人が全体の80.8%だったのに対し、「アップサイクル」という言葉を聞いたことがある人は全体の12.1%と、認知度が低いのが現状のようです。

出典:株式会社スナックミー「アップサイクルに関する意識調査」25〜59歳の男女 2,166サンプル

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アップサイクルフードを実際に食べてみた

食品のアップサイクルも近年注目を集めています。
農林水産省および環境省の調査(※)によると、令和2年度の日本におけるフードロス量は約522万トンと発表されました。これは1人あたりお茶碗約1杯分の食べ物を毎日捨てていることに相当します。前年度の570万トンと比較すると減少していますが、まだまだ膨大な量。そんな中、廃棄物に新たな価値を生み出す“アップサイクル”はフードロス問題解決の糸口となるかもしれません。そこで今回は、アップサイクルフードを実際に食べてみました。

出典:農林水産省・環境省 我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和2年度)

プラントベース生パスタの『畑の贈り物』は、廃棄寸前の国産野菜を一部パスタに練り込むことでフードロス削減に取り組むアップサイクルフード。厚生労働省が定める野菜の接種基準は350gですが、日本人の平均摂取量は280g。その不足分を1食で摂れるのも特徴です。また、通常のパスタに使われる卵などの動物性食材を一切使用していないため、ヴィーガン対応としても人気を集めています。

実際に食べてみると歯ごたえのある平打ちパスタは食べ応えたっぷりで、もちっとした食感が癖になります。廃棄野菜から作られているとは思えない鮮やかな見た目と、満足感のある味!グリーンスムージー(ブロッコリーと小松菜)、緑黄色野菜(かぼちゃと人参)、5種雑穀など麺の種類が豊富なので、飽きることなく楽しめるので通常のパスタよりも楽しめるかも。環境にも、健康にも美味しく貢献できるならば、普段の食事にもぜひ取り入れていきたいですね。また、フード領域のスタートアップが集うピッチコンテスト「K,D,C,,,Food Challenge」にてグランプリを受賞した大豆ミートでできたパスタソースは、ローズマリーやローリエが効いていてリッチな味わい。パスタと合わせることで手軽に野菜を取り入れられるので自分のカラダを健やかに保つためにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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ZOZOTOWNでも買える アップサイクル商品を見てみよう

アップサイクル商品は雑貨やアパレルにも多くあります。今回は身近に取り入れやすいトートバッグや車の部品を活用したキャップなど、ZOZOTOWNで販売されている気軽に挑戦できるアップサイクル商品をご紹介。気になる商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。

VINTAGE PARACHUTE LIGHT POUCH Large

USEDのパラシュート生地やデッドストックのベルトを使用したポーチ。

REBIRTH PROJECT/リバースプロジェクト【AIRBACK/エアバック】ベースボールキャップ

車のほとんどの部品がリサイクルされているなかで、頑丈が故に捨てられることが多いのがエアバックとシートベルト。人の命を守るために機能してきた部品に、命を吹き込んでいます。

【小樽再生硝子】別注フリーカップ

産業廃棄物処理業者に集まった廃車から窓ガラスのみを取り外し、再融解してガラス食器にしたもの。廃熱を利用したエコシステムで、雪解け水や雨水を作業水として使用しています。

廃棄品を新たなモノとして生まれ変わらせる、“アップサイクル”は地球への環境負荷を軽減させるだけでなく、新たな価値を生む循環システムであると分かりました。購入する商品のバックグラウンドを知ることが、モノを大事に、長く使うことにも繋がるかもしれません。食品、アパレル、雑貨などさまざまなアップサイクル商品を試してみませんか。

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