eloveロゴ
フィーチャー

Z世代のリアルボイス。昭和女子大学×ZOZOUSEDが魅せるファッションショー

ファッションは、その時代に生きた人々の価値観、思想や文化を映す鏡のようなもの。洋服の大量消費が問題視される今、私たちはファッションを「過去から未来へと受け継がれるもの」として見つめ直す岐路に立っています。ZOZOの教育支援活動「FUTURE FOR YOU」の一環として始動した、昭和女子大学との産学連携プロジェクト。2025年11月8日(日)、11月9日(月)に同大学の文化祭にて、環境デザイン学科ファッションデザインマネジメントコースの学生たちがブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」のアイテムをアップサイクルして作品を作り、ファッションショーをおこないました。昭和女子大学卒業生であり、現在ZOZOUSED事業部に所属している阿部 莉々香さんと本企画の担当者である李銀珠さんが、現役学生たちとの対談を通じて、作品に込めた等身大の「ファッションへの想い」に迫ります。

1

時代、洋服の循環を教えてくれるアップサイクル

昭和女子大学の学園祭で開催されたファッションショー「時代を歩くRunway」。環境デザイン学科ファッションデザインマネジメントコースの2年生たちが取り組んだのは、1970年代から現在に至る各時代のファッションスタイルを、アップサイクルを通じて今の感性で表現することでした。その時代を象徴する代表的なスタイルの背景にある文化や思想のリサーチを重ね、デザインイメージを膨らませることからはじまったというこの企画。学生たちは、自らZOZOTOWNの物流拠点へと足を運び、ZOZOUSEDの取扱基準に至らなかった古着の中から素材を選び出し、ステージの上で映えるような作品を完成させました。

2

それぞれの時代のアイコニックなスタイルに 息吹を吹き込む

1970年代から2010年代まで、各時代を象徴するスタイルをテーマに、チームに分かれて約20体の作品を制作しました。約5ヶ月にわたりこの企画と向き合ってきた学生たちの想いが、当日作品を通してステージの上を彩りました。

1970年代のキーワードは、「ヒッピー」、「パンク」、「ディスコ」。アメリカのカウンターカルチャーでありながら、日本でも独自のミックスが広がっていったとされる「ヒッピー」テイストのファッション。その雰囲気を作品に落とし込むために、日本とアメリカ両方のスタイルをミックスしています。また、「パンク」は下地にチェック柄を入れて手作業で施したデニムのダメージ加工がポイント。レザーのジャケットの風合いも活かしつつ、当時のムードを再現しています。

左 ヒッピー 右 パンク

普段は生地の状態から服作りをする勉強をしているため、既製品のアップサイクルにはなかなか苦戦したという学生たち。「ディスコ」のメンズドレスのドレープもリメイクだからこそ難しかったそう。完成に近づいた作品にどこまで肉付けをするのか、全体のバランスを考えながら試行錯誤を繰り返していました。

ディスコ

2000年代のキーワード「姫ギャル」をテーマにした作品づくりでは、色に対する繊細なこだわりが光りました。チームが理想としたのは、ホットピンク。しかし、納得のいく色味を揃えるのは容易ではありませんでした。そこで、学生たちは、ワンピースは他のアイテムの色味に合わせて自ら染色することに。既製品をそのまま使うだけでなく、一から色を調整することで、チームが理想とする統一感のあるルックを完成させました。

姫ギャル

3

Z世代のリアルボイス。 「時代を歩くRunway」を経て 彼女たちが感じたこと

過去のアイコニックファッションの時代や文化的な背景を知り、当時の雰囲気を反映させながら、自分たちの視点で作品を生み出した昭和女子大学の学生の皆さん。ファッションショーを終えた今、ZOZOUSEDのアイテムを活用した「時代を歩くRunway」を通してどんなことを感じているのでしょうか?ZOZOUSEDの阿部莉々香さんと本企画の担当者であるソーシャルフレンドシップ部の李銀珠さんが彼女たちの想いを聞きました。

左から李銀珠さん(ZOZO)、碓氷有花さん、新井麻桜さん、岩川静香さん、遠藤ひなのさん、阿部莉々香さん(ZOZO)

——今日は本プロジェクトを通して、どんなことを感じたのか聞いていきたいと思います。まずは、制作の原点について。ZOZOUSEDの物流拠点を訪れ、販売基準に至らなかったアイテムの中から作品に使う素材を探しましたが、その際はあらかじめ「こんなイメージの材料を使いたい」と決めてから探しに行ったのでしょうか?それとも、倉庫に行って並んでいるアイテムを見ながら「この中にあるもので作ってみよう」と作品のイメージを膨らませていったのでしょうか?

碓氷 どっちもですね。まずは授業でデザイン画を描いてから倉庫に行ったのですが、イメージにぴったり合うアイテムが見つからない時は、どうデザインを調整していくかを考えながらアイテムを探しました。

 なるほど!「出会った素材に合わせて自分の理想をアップデートしていく柔軟性」が求められますよね。ほかに、制作する上で苦労したことはありますか?

岩川 古着は、人が袖を通していないとどうしてもくたびれた印象になってしまいがちですが、その服ならではの魅力を、もう一度引き出せるよう工夫しました。難しさもありましたが、その分やりがいを感じる制作でした。

碓氷 私も一から洋服をつくるより、既製品からアレンジする方が簡単だと思っていましたが、アップサイクルは想像以上に大変でした。既存の要素ををどう組み合わせ、どう変化させるかを考えるのに苦労しました。

遠藤 ファッションショーとしてステージ上で披露するので、日常着をどうしたら昇華させたらいいか、どうしたら作品としての魅力を引き出せるのかとたくさん考えましたね。また、他チームの作品とのバランスも大事にしていました。

——リメイクならではの悩みかもしれませんね。皆さんが、作品を通して伝えたかったこと、表現したかったことは何ですか?

岩川 今は洋服をネットで安く気軽に買えるので、簡単に手放してしまう人も多いと思います。だからこそ「服はずっと価値を持ち続けるもの」と伝えたいと思っています。服の持つ過去からリメイクの可能性を引き出して新しい価値を生み出そうという想いで作品を作りました。また、私も服をつい買っては手放すタイプなので、自分の行動を振り返る時間にもなりましたね。

碓氷 私は、作品を見る人がどんなことを感じるのかを想像して制作をしていました。過去にどういった思想からトレンドが生まれたのかを表現して、それぞれの時代を実際に生きてきた人には当時のことを思い出し、価値観の変化を感じてほしいと思ったんです。ただ当時のスタイルを再現するだけではなく、ステージで映えるように令和の自分たちの視点もプラスすることも意識しました。

遠藤 碓氷さんとは対照的に「私」をテーマに各時代の作品を制作しました。私は、感情を心の内に秘めている性格なんです。今を生きる人々はSNSやメディアの普及により周りの目を気にしてしまい、不満や考えがあっても内に隠すことが多いのではないかなと考えています。でも、1970年~80年代の人々は自分の感情をファッションを通して発信していたと感じたんです。現代の人にもそのパワーを思い出してほしいという想いで制作しました。

新井 私は、当時の服を再現するのではなく、衣装として成り立たせていくかを考えていました。例えば、「ヒッピー」がテーマの作品は、70年代の海外と日本の違いを知ることから始めたんです。西洋の軽やかな雰囲気と日本の重厚な雰囲気をミックスして、新たなヒッピースタイルを表現しました。当時の人たちがなぜこのスタイルを選んだのかをショーを通して伝えたかったんです。

4

服を長く愛するための、Z世代の選択肢

——「時代」というテーマを通してファッションの歴史や当時の人々の思想を知ることで、それぞれの想いが生まれ、作品への創作意欲になっていたんですね!企画を通じて、洋服に対して何か意識の変化は生まれましたか?

新井 大人になるにつれてサイズや破れ等ではなく、服に対する気持ちの面から服を手放す人が多いと思うんです。まだ着られるのに、もう着たくないから捨ててしまう人もいるけれど、リメイクすれば服に新たな価値を与えられると今回のショーを通して気づかされました。私自身、新品の洋服を買うことが多く、古着はあまり買いません。だからこそ、リメイクをして出来るだけ長く気に入った服を着続けていきたいですね。

遠藤 私は、ワンシーズンではなく永く着たいと思える服を選ぶようになりました。リサイクルショップで働いているので、店頭に置き切れない程、お客様からの買取をする服が多い現実も知っています。可愛い服があると新品、古着に関わらず買いたくなるけれど、今持っている洋服を大切に着る選択も大切だと感じました。

碓氷 私は、元々新品の洋服を買うことが多かったけれど、ZOZOTOWNの物流拠点の倉庫に足を運び、新品同様の状態のいい服も古着として扱われているのを目の当たりにしました。まだまだ着たいと思う可愛い服ばかりで、最近では古着屋さんやリサイクルショップにも頻繁に行くようになりました。また、自分でもリメイクをするようになり、おしゃれがより楽しくなりましたね!

岩川 今回の企画を経て、着なくなってしまった服を「どうしたら捨てないで長く着られるのか」と考えるようになりました。今回のショーで、自分の手でリメイクをして服の持つ魅力を違う形で蘇らせた経験が自信に繋がったんです。今履いているブーツも実はリメイクしているんですよ。

——とても素敵だと思います。きっとそれぞれのリメイクの技術も身についたから、考え方や選択肢の幅が広がったんですね!ZOZOUSED の商品を実際に手に取ってみて、古着を買ったことがない人におすすめしたいアイテムやカテゴリーはありますか?

碓氷 私も普段は古着をあまり着ないのですが、ZOZOUSEDは好きなブランドのユーズドアイテムも見つかるので使ってみたいです!サイズ感がわかるように着用画がたくさんあると買いやすいと思います。バッグはサイズが関係ないし、古着に抵抗がある方でも買いやすそうですね。

岩川 確かにバッグや小物、アクセサリーはおすすめですね!洋服の中では、パンツは実際に着てみないと自分のスタイルに合うのか不安なので、トップスやスカートならチャレンジしやすいと思います。

 そうですね!商品も取り扱うブランドも多いZOZOUSEDでプラスワンアイテムを見つけるのは楽しいと思います。

学生たちのショーへの想いと洋服への意識の変化を聞いて、洋服や古着はただ「着るもの」というだけでなく、ファッションを通して自分や社会と向き合うきっかけにもなっていると感じました。古着をリメイクして作品をつくる今回のプロジェクトは、洋服の持つ本来の良さを活かし、新しい価値を与えてアップデートすれば、より長く大切にしたいという気持ちが芽生えることに気づかせてくれました。

昭和女子大学

ショウワジョシダイガク

昭和女子大学環境デザイン学部は、建築・インテリア、プロダクト、ファッション、プロデュースの4コースから構成され、人々の取り巻く環境を、衣服から生活用品、インテリア、建築、都市・地域と幅広くとらえ、デザインするための科学的な根拠に基づく技術と知識、発信力を身につけ、快適で美しい環境のデザインに貢献できる人材を育成します。

参考サイト

other

他の記事

Follow Us

公式Instagramでも
eloveの最新情報をお届けしています

Instagramを見る
elove
「elove by ZOZO」は
ファッションに関するサステナビリティ情報をお届けします。
elove by ZOZO トップ