パリジェンヌ、クララ ブランさんの頑張りすぎずに幸せでいる方法
YouTubeやInstagramを中心にエフォートレス(=不要な我慢と無理をしない)な生き方を発信し、その自然体なスタイルで人気を集める、日本在住のパリジェンヌ、クララ ブランさん。クララさんが日本でエフォートレスという生き方やサステナブルなアクションについて発信している理由を伺いました。
——クララさんが日本へ来たきっかけは何ですか。
13歳のときに見た、ある日本を代表するの有名ブランドのショーにすごく感動したことがきっかけで、日本について調べるようになり、どんどん日本が好きになっていきました。大学生の頃にパリとロンドンでモデルをして貯めたお金で日本へ留学。その後はパリに戻りラグジュアリーブランドで働き、再び日本に戻って広告代理店に就職しました。今も日本で働きながら自分のブランド「アトリエルージュ」のブランドディレクターをしています。
——クララさんが日本に惹かれた理由は何だったのでしょう。
文化や考え方、人間関係のつくり方が、ヨーロッパと全然違うところが興味深かったですね。日本の好きなところの一つがクラフトマンシップ。美しいものづくりのために時間を惜しまない職人さんの姿勢はとても素敵です。「アトリエルージュ」(※)でも、そんな日本の伝統産業である美濃焼のアクセサリーを販売しています。
「アトリエルージュ」では美濃焼タイルを使ったアップサイクルの商品も販売。
美濃焼の職人さんから、「日本の職人技は技術継承が課題になっている」というお話を聞き、美しい美濃焼の技術の継承を少しでも応援したいと思っているんです。
——日本とフランスで、サステナビリティについてどんな違いを感じますか。
フランスにいた頃は、オーガニックスーパーが身近にあり、繰り返し使える生理用品やメイク用コットンが売られていたので、エシカルな生活が自然と身についていました。日本でもサステナビリティへの意識は高まっていると思うのですが、おもてなし文化が栄えているので、使い捨てになってしまうラッピングも心遣いとして重宝されている気がします。日本とフランスで違いはあると思いますが、どちらが悪いという訳ではなく、それぞれに良さを感じますね。
——エフォートレスで幸せに生きるために、クララさんが実践していることを教えてください。
一番大切なのは、日々幸せでいるために自分がどんな選択をするか。例えば、物をたくさん買いすぎて家が散らかると、頭もスッキリしないですよね。でも、私にとってファッションとコスメは、自分をワクワクさせてくれる大切なもの。我慢しすぎたり、「こうあるべき」と自分を縛りすぎず、よく考えたうえで欲しいと思ったものは購入。無理することなく人生を楽しめるような選択をしています。
お花が大好きなクララさん。お花に合わせてたくさんの花瓶を揃えている。
私自身、モデル時代の過度な食事制限や運動などのダイエットで、心身ともに健康ではない時期がありました。現在は、過度な食事制限をやめ、友人が営んでいるオーガニック農園から野菜を届けてもらうなど、なるべくオーガニックの食材を選び、心からおいしいと思えるものを食べています。運動も大好きなベリーダンスをするなど、自分が幸せだと感じる選択をしています。
料理も素敵なお皿に盛り付けると、食べる時に更に気持ちが高まる。下のお皿は友人の手作り。
——クララさんが取り組んでいるサステナブルなアクションを教えてください。
移動する時にできるだけ徒歩を選んだり、ペットボトルをなるべく買わないようにすることは、日常の中で気軽にできるサステナブルなアクションです。
その他にもエフォートレスな生き方を多くの人に知ってもらえるよう、セクシュアルエデュケーションやチャリティについてもSNSで発信しています。
フランス大使館でおこなわれたチャリティーイベントにてフランス語の進行をつとめるなど活躍の場は多岐に渡る。
——ZOZOTOWNユーザーに向けてメッセージをください。
自分にとって一番の幸せは何かを考えることが大切だと思います。
考える時間、リラックスしたい時には落ち着くお香をお供に。
私にとっては毎日完璧にメイクして、髪の毛をセットする時間よりも、友人と会話する時間の方がハッピー。逆に、見た目を整えることが自分の自信につながるならばそれも大切。誰もが完璧でいる必要はありません。何が自分にとって本当の幸せなのか、完璧を目指さないといけないという思い込みでプレッシャーになっていないか、ときどき立ち止まって考えてみると、よりエフォートレスに幸せになれるのではないでしょうか。
自分自身を見つめ直すために、朝に好きな音楽を聞いてお茶を飲みながら最近の状況を考えるルーティーンを作っているというクララさん。自分にとっての幸せを理解しておくことが、頑張りすぎずにハッピーでいられる秘訣のようです。みなさんも自分の幸せが何か考える時間を設け、エフォートレスな生き方を実践してみてはいかがでしょうか。