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「SHIPS CYCLE MARKET」が変えるファッション業界のサステナビリティ

日本のファッション業界にトラディショナルスタイルを定着させた立役者である「SHIPS(シップス)」。2025年、設立50周年の節目を迎えたSHIPSは新たな挑戦として、自社で販売していたアイテムを買い取り、メンテンナンスを経て次のお客様へつなぐ「SHIPS CYCLE MARKET(シップスサイクルマーケット)」を開始しました。半世紀にわたって愛されるブランドの新たな試みについて、執行役員 DX本部長を務める大塚祐史さんにその狙いと描く未来を伺いました。

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半世紀にわたって貫くトラディショナルスタイル

——2025年に設立50周年を迎えたSHIPSですが、これほど長くお客様に愛され続けている理由はどこにあると思いますか?

当社の歩みは、創業者の三浦義哲が1970年に東京・上野のアメ横で家業の洋品店を継いだことから始まります。1975年には渋谷に「ミウラ&サンズ」というアメリカ西海岸のジーニングスタイルのセレクトショップをオープンさせ、これがSHIPSの前身となります。その後、ファッションのトレンドが東海岸のスタイルに移行したのに伴って、1977年、銀座にSHIPSの1号店をオープンしました。以後一貫して、いわゆるトラディショナルなスタイルを貫いています。これは現社長の原も強くこだわっているところであり、当社が大切に守り続けたいと思っている部分です。このスタイルと精神をずっと大切にしてきたことがお客様に長く愛されてきた理由だと思っています。もちろん洋服なのでトレンドには柔軟に対応していますが、軸は変えないというところですね。

執行役員 DX本部長 大塚祐史さん

——1970年代当時、海外のファッションをいち早く紹介したSHIPSの存在感は、今以上に大きかったのではないでしょうか。

当時は情報源が雑誌に限られ、業界全体でもアイテム数が非常に少なかった時代でした。その中で自ら海外に行って服を買い付け、日本で紹介するスタイルはまだ珍しく、SHIPSのスタイルは周囲にも大きな影響を与えたと聞いています。

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「支援」から「事業」へ。サステナビリティへの道のり

——近年注力されているサステナビリティ実現に向けた活動は、どのような経緯で始まったのでしょうか。

古くは1995年の阪神・淡路大震災で当社のスタッフが復旧作業に参加したことに始まり、2011年には東日本大震災被災地の復興支援プロジェクト「ONE SHIPS PROJECT(ワンシップスプロジェクト)」 が発足しました。その後も湘南でのビーチクリーン活動や本社のある銀座周辺での清掃活動などを続けてきましたが、2020年にこれらをより持続可能な形にするため、専任担当を置く「ONE SHIPS ACTION(ワンシップスアクション)」へと発展させました。

——サステナビリティ実現に向けて、今はどのようなことに取り組んでいますか。

SHIPS グループでは各店に衣類回収ボックスを設置しており、素材に応じたリユース・リサイクルを推進しています。商品開発ではオーガニックコットンやリサイクルポリエステルなどを使用することで環境負荷の軽減に努めています。2025年7月からはオウンドリセール(自社製品の再販)のSHIPS CYCLE MARKETを開始しました。

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あの日、ほしかったアイテムに再会できる 「SHIPS CYCLE MARKET」

——「SHIPS CYCLE MARKET」(※)は2025年7月にサイトがローンチし、これまでに販売されたSHIPSのリユースアイテムが購入できることが注目されています。このプロジェクトが始まったきっかけを教えてください。

2019年頃から、アメリカでブランド自らがリセールを手掛ける動きに注目していました。2024年に社長の原からの依頼で、ニューヨークを視察した際、現地では、様々な有名ブランドが店頭でオウンドリセールを展開していたんです。中には新しい商品と古着をミックスしてコーディネートしているブランドもあり、強い衝撃を受けました。こういった「良いものを長く着る」という価値観は私たちのトラディショナルな精神とストレートにつながりますし、自分たちでも提案できたら面白いと思い、2025年1月に事業化を決め、現在に至ります。

※SHIPS CYCLE MARKET:https://ships-cycle-market.jp/

——リセールされる衣類は、どのように集めているのでしょうか。

全国のSHIPSスタッフや、SHIPS Member's ClubのSILVER会員以上のお客様から直接買い取り、クリーニング、メンテナンス後にリセールしています。アイテムの年代は2017年以降の物が中心で、なかでもSHIPSらしい定番品が中心です。開始1年目で、約9,000点ものアイテムを提供していただいたのですが、届いた服は綺麗な状態のアイテムが多く、お客様が当社の服を大事に着てくださっていることがよく分かりました。

——お客様がアイテム探しを楽しむためにこだわったポイントは?

現在の商品とコーディネートしたスタッフスナップを掲載し、商品の正確な状態や魅力が伝わるように意識しています。アイテムはすべてコンディションをチェックし、必要に応じてリペアやクリーニングをおこなっていますが、リセール品ということもあり、どうしても残ってしまう使用感などは商品写真上で確認できるようにしています。このように安心して商品を手に取っていただけるよう、我々のフィルターを通して品質を担保することも心がけています。インポートものや仕入れ品もあるので、、リセールを利用したことがない方も、ぜひ、サイトを覗いて気軽にお求めいただけたらと思います。

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オウンドリセールをきっかけに、 再び洋服と向き合う

——販売を開始してから、お客様の反応はいかがですか?

買い取りをご利用いただいた方からは「すごくいい取り組みなので長く続けてください」という温かいお声をいただきました。また、このSHIPS CYCLE MARKETをきっかけに10数年ぶりにSHIPSをご利用くださり、数か月の間に何度もご購入いただいている方もいらっしゃいます。ブランドとの縁が再びつながるきっかけになっているのは嬉しい驚きでした。

——今後「SHIPS CYCLE MARKET」は、どのように展開されていく予定ですか?

衣類の大量生産・大量廃棄の見直しが進むいま、オウンドリセールは業界のスタンダードになっていくと思われます。SHIPS CYCLE MARKETは一過性の取り組みではなく、ビジネスとして継続していくことが重要です。今後は、オンライン上だけでなくリアル販売など、お客様との接点を増やしていきたいと考えています。

——ブランドとしてのSHIPSが目指すビジョンを教えてください。

設立51年目を迎えたSHIPSですが、やるべき軸は大きく変えず、お客様と洋服に誠実に向き合い、様々な提案をしていきたいと思っています。

SHIPS

シップス

トラディショナルな要素を今日的な形で表現した“STYLISH STANDARD”をコンセプトに、国内外ブランドのセレクトとオリジナル商品を揃え、トレンドを感じながらも、こだわりのスタイルを提案。「SHIPS」「SHIPS any」「SHIPS Colors」をはじめとする、各レーベルよりデイリーウエアから上質なドレススタイルまで展開します。

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