整理収納で人生が変わる!心地よい空間で、自分らしい生き方を【前編】
部屋を整えることは、単なる作業ではなく、過去の自分と向き合える貴重な機会です。部屋が整うと心も整理され、新しい余白が生まれます。「ものの整理は心の整理」そんな整理収納の重要性を伝えるルームスタイリスト・整理収納アドバイザーの安藤秀通さんにお話を伺いました。整理収納を通じて自分らしく生きる「生き方」や、心地よい空間がもたらすポジティブな変化、すぐに実践できる整理収納術などについてご紹介します。
家の中を整えることは、 過去の自分と向き合うこと
ルームスタイリスト、整理収納アドバイザーとして活躍中のひでまるさん。
——まずはじめに、ルームスタイリスト・整理収納アドバイザーとして活動され始めた経緯について教えてください。
私はもともと、10年ほど商品開発や店舗のディスプレイの仕事をしていました。しかし、コロナ禍に入り完全に在宅ワークに切り替わったんです。
それ以降、自宅で過ごす時間が増えたことから、心地よい空間で仕事がしたいと思い、これまで見過ごしてきた部屋の整理を始めてみることにしました。思い立って整理収納アドバイザー2級の資格を取得するための講座を受けに行ったのですが、そこで「整理すること」の概念(※)が覆され、衝撃を受けました。先生の話を聞いて、帰宅後すぐに部屋の整理に取りかかり、約2ヶ月間はひたすら家の中のすべてのものと向き合いました。
(※)整理:ものを分別して手放すこと、好きなものが分かっていること 収納:ものの場所を決めること 片付け:ものを元の場所にもどすこと
以前は5つあったという大きな棚が、今では2つに。中にはボックスが並べられ、すっきりと整理されている。
当時は今と比べて4〜5倍の量のものが家の中にありましたが、片付けていく過程で、自分が好きなものと最低限必要なものだけが残っていきました。今の自分には必要ないものが部屋から無くなったことで、心の整理もできたと感じています。整理することは、「過去の自分と向き合う作業」なんです。自分が納得できる生き方に答えが出せたのも、本当に大切なものを見極める整理収納の考え方で人生を見つめなおすことができたからだとと思っています。この経験を一人でも多くの人に伝えたいという思いから、ルームスタイリスト・整理収納アドバイザーへの転身を決意しました。
いま自分にできる範囲で、 無理せずリセットしやすい部屋づくり
——生活環境を整えることによって、心境の変化はありましたか?
整理収納を通じて自分自身と向き合うことで心に余裕や余白が生まれ、感情の浮き沈みも減ったように思います。部屋にものが溢れ、散らかっていた時は、ネガティブな感情になってしまったり、 自分自身が追い込まれているような感覚がありました。でも、部屋が整うと考え方もクリアになり、余計なことについて悩まなくなりました。今では、周りの人を気遣える心の余裕ができたりと、精神的にも成長したなと感じます。
共に暮らすパートナーのぶたじるさん
また、いい意味で完璧を目指さなくなりましたね。今は、「今日は洗い物だけやったら寝よう」とか、「今日は部屋の片付けができない代わりに、明日は30分早く起きよう」というように、自分の中のハードルを下げています。時には、ぶたじるさん(共に暮らすパートナー)に頼ることもあります。不要なものが減り、自分が本当に好きなもの、必要なものに囲まれた空間になったことで、少しずつ自分の気持ちと家の中が管理しやすくなってきました。
——無理をせず、自分ができる範囲で継続することが大切なんですね。
部屋作りで私が意識していることは、「きれいにしたいときにリセットしやすい状態にしておくこと」です。30分あればものがすべて定位置に収まり、お客様を迎えることができる家にすることが目標だったので、今はそれがちゃんと叶えられているなと感じます。
複数のライトを使用し、濃淡をつけて空間に立体感を持たせている。
よく「いつも自宅は綺麗な状態なのですか?」と聞かれますが、そんなことはありません。常に綺麗な状態をキープしなきゃいけないと思うと息が詰まるし、それって難しいことだと思うんです。ただ、綺麗にしたい時にすぐ綺麗にできるようにすれば「私は片付けができない」と自分を責めなくてすみますし、安心感がありますよね。私のお客様にはそんな部屋にできる整理収納法を伝えています。
後編では、ひでまるさんの現在の活動や、すぐに実践できる整理収納術についてご紹介します。





