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文化服装学院のアップサイクルコンテストに密着!ファッションを通してZ世代の学生が社会に伝えたいこととは。

社会課題が多様化・複雑化する現代。日頃からSNSをリアルユーズしているZ世代は、小さな課題にもいち早く気がつき、自分なりの感性で汲み取ることができる世代とも言えるのかもしれません。昨年に引き続き、ZOZOは文化服装学院、SHIBUYA109エンタテイメントと、新たな価値を創造する産学連携企画「Z世代が考える社会的課題を未来に向けて発信するプロジェクト」を実施しました。本プロジェクトの集大成として、Z世代の学生の皆さんが身近に感じている社会課題への想いを込めたアップサイクル作品を制作し、ショー形式のコンテストで発表しました。この記事では、作品が完成するまでのプロセスを追いかけます。

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アップサイクルを通して、 Z世代が「社会課題の今」を発信

昨年度に続き2回目となる「文化服装学院×SHIBUYA109×ZOZO」の産学連携企画『Z世代が考える社会的課題を未来に向けて発信するプロジェクト』が実施されました。参加したのは、文化服装学院ファッション流通専門課程の1年生約300人(全44チーム)。学生たちはグループワークを通じて社会問題と向き合い、ZOZOUSEDの古着を用いてアップサイクルファッションを制作しました。一人ひとりが社会問題を自分ゴトとして捉え、試行錯誤を繰り返しながら、社会への「問い」や「希望」を込めて作り上げました。完成した作品たちは、どれも力強く、新しいファッションの可能性を感じさせてくれるものばかり。

また、物流拠点「ZOZOBASE」での特別講義では、アップサイクルをはじめとするサステナブルファッションの背景や意義について学び、学生たちはクリエイションが持つ社会的責任と可能性を再確認する貴重な時間となりました。


・SHIBUYA109エンタテイメント ご担当様コメント
Q1:昨年の産学連携プロジェクトには、どのような反響がありましたか?

A1:学生たちの想いがこもった作品の展示に、多くの同世代のお客様が足を止めてくださり、アップサイクルへの興味の輪が広がっていく手応えを感じた一年でした。またアップサイクルファッションをテーマにしたことでメディア掲載も増加し、社会課題に取り組むパートナー企業様との出会いも増えるきっかけとなりました。

Q2:2年連続でZOZOとの産学連携を実施することになった背景や理由を教えてください。

A2:ZOZO様が発信するサステナビリティへの姿勢は、SHIBUYA109が日頃から向き合っているZ世代への領域と非常に親和性が高いと感じています。昨年もご一緒させていただき、両社が目指す方向性や大切にしている想いが非常に近いと実感しました。ZOZOTOWN上でのオンラインを通じた発信や、SHIBUYA109でのリアルな体験を生む場が組み合わさることで、より多くの若い世代へ本質的な価値を届けられると考えています。今後もファッションとサステナブルをつなぐこの取り組みを通じて、共により大きな可能性を広げていきたいです。

・文化服装学院 ご担当社様コメント
Q1:昨年の産学連携プロジェクトには、どのような反響がありましたか?

A1:当校の入学希望説明会で昨年度の取り組みを知ったというお声をいただき、ZOZO様とご一緒できた強みを感じました。また、ZOZOBASEへ訪問した学生からは「自分の服の持ち方についても考えるきっかけになった」という声もありました。グループワークを通じて、社会で必要とされるコミュニケーションの大切さを体得できたことも、大きな収穫だったようです。

Q2:2年連続でZOZOとの産学連携を実施することになった背景や理由を教えてください。

A2:2024年度に初めてお取り組みをさせていただいて、教員・学生双方にとって非常に有意義な取り組みであったと感じていたことが一番の理由です。これまでは渋谷を中心に発信してきましたが、ZOZO様が加わることで「渋谷から全国へ」とエリアを拡大できることにも期待しています。前年度の改善点を活かし、次に活かしたいという思いがあったのも実施に至った理由の一つです。

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テーマは身近に潜む社会課題。 制作過程に完全密着

学生たちはまず、ZOZOの物流拠点へと足を運び、7,000以上ものブランド古着をオンラインで購入できるファッションゾーン「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」の販売基準に満たない古着の中から、制作に使用する洋服を自らの手でピックアップ。学生たちは、作品のテーマに設定した社会課題について「ファッションを通してどのように発信するか」を考えながら、多くの古着を前に、その1着1着と真剣に向き合っていました。このプロジェクトは、彼らにとって「使われなくなった服」に新たな価値を与えるはじめての経験。想像を超える古着の量を目の当たりにし、学生たちは何を感じ、洋服の価値を改めて考えたのでしょうか。「服を循環させる」という挑戦を通じて、彼らが見出した新たな価値。その制作の舞台裏にある、瑞々しい感性に迫りました。

・物流拠点訪問コメント(文化服装学院学生)
Q1:今回の企画(ZOZOBASE訪問も含めて)を通して、服に対する考え方に変化はありましたか?

A1:これまでは古着や二次流通に対して、それほど興味があったわけではなかったのですが、今回の企画は「もっとリユースが世界に広まるといいな」と思うきっかけになりました。実際にZOZOBASEに行き、物流プロセスや運営体制を詳しく知ったことで、「循環させる」という選択肢そのものに魅力を感じるようになったのも大きな変化です。今後は服を手放す際も、ただ捨てるのではなく、再販売や再利用を積極的に考えたいと思いました。資源を無駄にしないことが、服の価値をより長く続くと保つことに繋がると実感できた良い機会になりました。

▼制作過程から最終審査までを追ったドキュメンタリー動画

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社会課題に若い感性がファッションで切り込む。

ショー形式のコンテスト当日。選び抜かれた12チームがプレゼンテーションに挑みました。いじめ、マイクロアグレッション、カラリズム……。SNS社会を生きる彼らが選択した社会課題は多岐にわたり、複雑化する現代の痛みを細部まで掬い上げています。

学生たちは、社会課題についての考察、そしてどのようにアップサイクルファッションとして表現したかを発表。ラストを飾るファッションショーでは、アップサイクルファッションを身に纏ったモデルがランウェイを颯爽と歩き、会場の視線を釘付けにしました。言葉にするのが難しい葛藤や想いを、ファッションに昇華して分かち合う。学生たちの真摯なメッセージは、見る人の心に深く、静かな共鳴を生んでいました。

<最優秀賞チーム/ソウゾウのナナメウエ賞>
社会に潜む「ネグレクト」の本当の怖さ。「見えない傷」
最優秀賞チームとソウゾウのナナメウエ賞の2つの賞を受賞したこの作品では、育児放棄(ネグレクト)で苦しむ子どもたちの想いを「見えない傷」というコンセプトで表現。可視化されない痛みを抱えたまま大人になり、社会に馴染んでいるように見せかけて生きてる「二面性」を、大人を象徴するスーツを引き裂き、子どもの頃のイマジナリーフレンド(ぬいぐるみ)をを忍ばせることで描き出しました。PR動画では、孤独をイメージしたボンネットを脱ぎ捨てる演出で、辛い記憶を抱えても未来へと歩き出す強さを表現しています。

<第2位> 
「MBTI診断による偏見」に負けずに自分を見つける。「16<ME」
性格診断「MBTI」の流行により、タイプで人を決めつける「人格否定」や「いじめ」に発展している現状を危惧したことから生まれたこの作品。「MBTI」に囚われずに人間関係や自分の可能性を狭めていることに気づいてほしいという想いが込められています。ワイヤーを骨に見立てて人間の本質を想起させ、異素材を組み合わせた立体的なトップスは人間の持つ多様な感情を表現「MBTI」のイメージカラーを作品に落とし込みつつも全体を人間の持つ本来の色を象徴する生成り色で構成しています。決めつけの多い現代で、自分らしく生きる勇気をそっと後押ししてくれるような、優しくも力強いクリエイションでした。

<第3位> 
日常における「過剰消費主義」の実態。「造花」
必要以上のものを欲しがる「過剰消費」の歪さを、前面は煌びやかで完璧に、背面は空虚な「ハリボテドレス」で可視化したこの作品。欲望や不安に突き動かされる消費の脆さを可視化し、フランス王妃マリー・アントワネットを彷彿とさせる装飾で、時代を超えて繰り返される人間の欲望を演出しました。華やかさの裏にある空虚さを突きつけることで、現代の「豊かさ」の本質を問い直したいという想いが込められています。

・ZOZO審査員李銀珠さんのコメント
昨年に続き、今年も素晴らしいプレゼンを拝見しました。アップサイクルの技術が素晴らしいのはもちろん、学生の皆さんが取り上げた社会課題と、その課題への向き合う姿勢、表現方法に、むしろ私自身が多くの学びをいただく機会になりました。ソウゾウのナナメウエ賞に選ばせていただいたチームは「ネグレクト」をテーマに掲げ、学生それぞれの経験をもとに生み出された作品に心が動かされました。また、本プロジェクトを通して作られた全44作品のランウェイは圧巻で見応えのある時間となりました。


私たちが生きる社会には、様々な課題が潜んでいます。時代とともに多様化し、より複雑になる問題に対して、Z世代がサステナブルなファッションを通して一石を投じる文化服装学×SHIBUYA109エンタテインメント×ZOZOの産業連携プロジェクト。若い感性ならではの視点で作り出したアップサイクル作品には、学生の皆さんの社会に対する想いや叫びが込められていました。このプロジェクトは、彼らにとって、そして私たちにとって今より明るい未来への架け橋となっているのではないでしょうか。

文化服装学院

ブンカフクソウガクイン

文化服装学院は日本最初の服飾教育学校として認可されて以降、日本のファッション教育の中心的役割を果たし、2023年に創立100周年を迎えました。コシノジュンコ、高田賢三、山本耀司、津森千里、丸山敬太、皆川明(mina perhonen)、高橋盾(アンダーカバー)、NIGO、落合宏理(FACETASM)、岩井良太(AURALEE)など国内外で活躍するデザイナーをはじめ、流行の最先端で活躍するクリエイターやスタイリスト、バイヤー、プレスなど様々な職種でファッション業界をリードする人材を輩出。文化服装学院を飛び立った30万人以上の卒業生たちは、日本のファッションを世界トップレベルまで押し上げ、その第一線で活躍し続けています。
また、海外メディアによる世界のファッションスクールランキングにおいては日本で唯一選出されるなど世界の有名校と肩を並べ、常に注目を集めている日本を代表するファッションスクールです。

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント

カブシキカイシャシブヤイチマルキュウエンタテイメント

「Making You SHINE!ー新しい世代の"今"を輝かせ、夢や願いを叶えるー」の企業理念を掲げ、これからを担う新しい世代の今を輝かせ、夢や願いを叶えるため、商業施設に留まらない事業展開をおこなっています。

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