自然の香りがもつエネルギーで心身を整える「Epo Hair Studio」【前編】
様々な社会課題を持続的に解決していくためには、私たち人間も“サステナブル”であることが大切です。なぜなら、自分が無理していたりストレスフルな状態では、社会を良くしようとしてもいつかは限界が来てしまうから。そこで今回は自然のチカラで心身共にケアを施してくれる「Epo Hair Studio」を訪れ、現代を生きる私たちにとって重要なケアについて教えていただきました。
複雑で人工的な社会に暮らす私たちに 天然の香りがもたらしてくれるものとは?
インタビューに応じてくださった、Epo Labo化粧品事業部の渡辺 靖雄さん。美容業界における30年以上の経験から、香りやヘアケアについても知識が豊富。
——まずは「Epo Hair Studio」について教えてください。
天然の精油をブレンドすることで生まれる新しい香りを追求している、研究所のようなヘアサロンです。「植物の持つパワーを美容に活かす」「足りないものは、自らの手で創り出す」というコンセプトを従来のヘアサロンの枠を超えて実現するために、サロン内に蒸留精製システムと製品開発ラボを併設し2018年にスタートしました。ハーブから蒸留精製されたエッセンシャルオイルとフローラルウォーターを原料として、シャンプーなどをラボで製品化しています。それをサロンで直接お客様に体験していただけるようになっています。
店内に併設されているラボ。サロンの現場で得られるデータがラボにフィードバックされ、新たな製品づくりに生かされる
店内のファクトリーにある蒸留器。ここで蒸留精製をおこなっている。
——サロン全体がナチュラルな香りに包まれていますね。天然の香りは人々にどんな作用を与えてくれるのでしょうか。
まず、香りの情報は目で見る情報と違い、感情に関わる大脳辺緑系にダイレクトに届くのが特徴です。分かりやすく言うと“理屈よりも感情が先に動く”ということですね。香りは、自律神経系、ホルモン系、免疫系に影響を与え、心身のバランスを整えてくれます。ですから、私たちは知らずにそのときの自分の体調や心の状態に合った香りを選んでいるものなのです。天然精油の香りは、複雑で人工的な社会の中で暮らす私たちにとって、脳を活性化したり感情をリセットしたりするのに役立つと考えています。それをハーブから手作りしているサロンは、おそらくまだ日本でここだけではないでしょうか。
香りと植物のチカラ、そして 手作りにこだわった 「Epo Hair Studio」で体験できること
——「Epo Hair Studio」では具体的にどんなことが体験できるのでしょうか。
ヘアカットやカラーなど通常のサロンメニューに加え、ヘアケア、スカルプケアなど、オリジナルのエッセンシャルオイルを使用したトリートメントを体験していただけます。
生シャンプー、コンディショナー
香りとブレンドは毎月、その月の旬のハーブや薬草を使用したものがリリースされる。スパメニューでは、ファクトリーで蒸留搾油したエクストラバージンオイルをベースに、専属のフィトセラピストが季節に合わせたピュアオイルをブレンドしています。
ヘッドスパ
個々の状態に応じたリラックス・デトックス効果を得ていただくため、テーマ別に異なったブレンドで手作りした、6種類のエッセンシャルオイルとハーブパウダーを用意しています。カウンセリングの際にそれぞれの効能をご説明しながら、香りはお客様に選んでいただき、そのとき一番合ったものをブレンドしています。
ティンクチャー
自律神経を整え深いリラックス状態へと導く、頭皮環境に特化したメニューであるティンクチャーは高純度アルコールにドライハーブを2週間ほど漬け込んだもので、仰向けの状態で頭部に垂らして使用します。カウンセリングからブローまで約1時間半。自分で選んだ香りは、今の自分に必要な力を与えてくれるようです。自然の芳香がもつエネルギーが心身を包んで、リラックスやリフレッシュを促してくれます。
施術中はいい香りに包まれて、まるで森の中にいるような気分に。
ハーバルレアケーキ
ヘアカラーによる頭皮ダメージに特化したスペシャルトリートメント。
ファーメント
コンブチャ菌を使って発酵・培養したトリートメント。数種類の必須アミノ酸が含まれていることから、毛髪の修復につながることが科学的にも証明されています。




