キナリノ(キナリノ)のファッションまとめ「日本の夏を“粋”に愉しむ。伝統的な「浴衣の古典柄」とその意味」

日本の夏を“粋”に愉しむ。伝統的な「浴衣の古典柄」とその意味

  • キナリノ
  • 2018.06.18
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最近の浴衣はデザインも素材も多様になってきました。街着として浴衣を着こなす人々も増えてきましたね。そんな中、数年前からあらためて見直されてきているのが古典柄です。夏の風物詩を彩る日本古来の柄にはどんなものがあるのか、まとめて見ると印象の違いや美しさがよくわかります。浴衣のデザインを通して伝統文化の魅力を再発見してみませんか?

【椿】

まずは、古くから愛され、日本の伝統文化と深い関わりがある「椿」。江戸時代から武将たちに好まれていたといい、18世紀に日本からヨーロッパに伝わった後、19世紀後半にはオペラ「椿姫」によってヨーロッパでも椿ブームが巻き起こったとか。
大輪の花を咲かせ、可憐な華やかさと古風な美しさがあります。花言葉は、赤色の椿が「控えめな優しさ」、白色の椿が「完全な愛らしさ」。
こちらは、ストライプに大きな白い椿をあしらったデザイン。大柄でも気品があり、優美さにあふれているのが椿柄の魅力です。

【牡丹】

控えめながら存在感があるのが「牡丹」。その美しさは、貴婦人の佇まいにも例えられています。
花言葉は「高貴」「風格」。
牡丹は花びらにボリュームがあり、華やか。色白の和美人にはぴったりの柄です。帯には深みのあるカラーを選ぶと、牡丹の高貴な美しさが引き立ちます。

【麻の葉】

レトロモダンに着こなせるのが「麻の葉」。男女共に古くから浴衣のデザインとして親しまれている古典柄です。シンプルでいて個性的。凛としたクールな魅力があります。
帯のカラーを変えることで違った印象を作ることができるので、さまざまなコーディネートを楽しめます。
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【七宝】

円弧を重ねた伝統的な文様である「七宝」柄。「金(こん)、銀(ごん)、瑠璃(るり)、玻・(はり)、・・(しゃこ)、赤珠(しゃくしゅ)、碼碯(めのう)」の7つの宝が繋がった縁起の良い柄だとされています。
七宝柄は柔らかな印象があります。麻の葉柄の半幅帯を合わせているこちらのコーディネートは、ガーリーさもあり、でも甘くなりすぎない淑やかな大人っぽさを感じさせます。

【菖蒲】

葉がスッと伸びている「菖蒲」は、知性と品を秘めています。花言葉は「忍耐」「信頼」「優雅」。音の響きから「勝負強さ」を意味するともいわれています。
本来の菖蒲の美しさが映えるカラーは、紫や紺色。

【撫子(なでしこ)】

日本人にとっては馴染み深い「撫子(なでしこ)」。花言葉は「純愛」「大胆」。清楚なだけではなく、凛々しい勇敢なイメージもある花です。可愛らくも大人びた印象にも見せられるので、年齢を問わず着こなせます。
全体をキリッと引き締めたいなら、帯のカラーでメリハリをつけて。

【朝顔】

夏の花といえば「朝顔」。人気のある浴衣の定番柄の1つです。涼やかな印象がステキですね。花言葉は「固い絆」「愛情」。
浴衣のカラーは、朝顔の可愛らしが引き立つ素朴な白地がおすすめです。

【百合】

シャープな印象を持つ「百合」。気品と知性にあふれた柄です。花言葉は「無垢」「厳格」。
この浴衣のように大柄の百合は、堂々とした美しさと自信を表します。柄が大きいデザインは、どちらかというと背の高い人におすすめ。

【菊】

日本の国章にも使われている「菊」。高貴な花の代表です。
仏壇に供えることが多いため地味なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、本来は格調高く縁起のいい花。邪気を払うともされています。浴衣のデザインとしては、清らかな美しさを印象付け、落ち着いた魅力を放ちます。
花言葉は「高潔」「高貴」。
定番の紺色浴衣も、帯やコサージュに明るいカラーを合わせればスタイリッシュに。浴衣はベーシックな古典柄を選んで、小物のアレンジで着回しに差をつければ、飽きることなく浴衣スタイルを楽しめます。

【梅】

丸みを帯びて可愛らしい「梅」。柔らかな印象ですが、寒い冬を耐えて春になると真っ先に花を咲かせることから「不屈の精神」や「忍耐」を表す花ともいわれています。
花言葉は「優美」「忠実」。
淡いカラーの梅柄なら古風なイメージに、そしてこの写真のようにビビッドなカラーならレトロモダンな最新モードに。古典柄を取り入れつつ、カラーや帯のコーデで今っぽいスタイルも完成させてみてください。

【トンボ】

「勝負に強く、いさぎがいい」といわれている「トンボ」柄。トンボは素早く飛び回り前方向にしか進まないことから、決して退かない「勝ち虫」と呼ばれています。前向きでポジティブな柄ですね。

古典柄 × レトロモダンが今の流行り

いかがでしたか?
どれも一般的な柄や花模様ですが、こうして並べて比べてみると表情の違いがよくわかりますね。シンプルな古典柄は年齢を選ばず、どんな帯や下駄とも合わせやすいので長く着続けられます。
最近では古典柄を使ったレトロモダンなデザイン浴衣も豊富に揃っていますね。あなたらしい柄を見つけて、今年は浴衣姿でどんどんお出かけしてみましょう♪

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