心からファッションを楽しむ「似合う」体験が、自分らしさを肯定する【前編】
すべての人々がファッションを楽しむうえで、依然として多くの障壁があるということを知っていますか? 自分が望む服装や髪型、メイクができないことや、望まない服装を強いられることは、自己肯定感の低下や選択肢の制限など、楽しむということからどんどん遠ざかってしまいます。LGBTQ+や多様性への理解が広がりつつある今、自分らしいスタイルを知り体験できる新しい場所があります。それが、超パーソナルスタイリングを無料で体験できるZOZO初のリアル店舗「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)です。今回は、株式会社ZOZO、LVMHフレグランスブランズ株式会社、認定NPO法人ReBitの3社で実施した、LGBTQ+当事者の「自分らしいスタイルを楽しむ」を応援するパーソナルスタイリング体験会で、LGBTQ+当事者の方々が自分らしいスタイリングとヘアメイクを体験した様子をレポートします。
似合うラボのパーソナルスタイリング支援
2024年4月、似合うラボで3社によるLGBTQ+当事者の「自分らしいスタイルを楽しむ」を応援するパーソナルスタイリング体験会が実施されました。
似合うラボの超パーソナルスタイリングサービスでは、体験者に自分らしいスタイリングを提案。そして、今回はLVMHフレグランスブランズ株式会社が展開するGIVENCHY BEAUTYによるメイクアップとヘアスタイリングをおこない、プロのフォトグラファーが撮影しました。
niaulab by ZOZO(似合うラボ)とは
似合うラボは、2022年12月に表参道にオープンしたZOZO初のリアル店舗で、超パーソナルなスタイリングを無料で体験できます。ZOZO独自のAIとプロのスタイリストの知見を掛け合わせ、ZOZOTOWNで取り扱う700点以上のアイテムからスタイリングをおこないます。2時間以上にわたり、一人ひとりと丁寧に向き合うことで、体験者の「似合う」を見つけます。
自分らしいスタイリングとヘアメイクの提案
株式会社ZOZOとLVMHフレグランスブランズ株式会社の、「すべての人が『自分らしいスタイルを楽しむ』ことを応援したい」という想いに認定NPO法人ReBitが共感し、今回の企画を実施しました。
「東京レインボープライド2024(※)」のタイミングに合わせ、似合うラボの超パーソナルスタイリングサービス、GIVENCHY BEAUTYの多様性を尊重し自分の魅力を引き出すヘアメイク、認定NPO法人ReBitのLGBTQ+ダイバーシティへの専門性という3社のノウハウを掛け合わせ、LGBTQ+当事者に対して自分らしいメイクアップとヘアスタイリングをおこない、プロのフォトグラファーが撮影しました。
(※)2024年4月19日~21日に開催された、特定非営利活動法人 東京レインボープライドが主催するイベント。LGBTQ+当事者やその支援者と共に「『性』と『生』の多様性」を祝福し、パレードやライブなどがおこなわれた。
(左から)LVMHフレグランスブランズ株式会社 代表取締役社長 金山桃さん、認定NPO法人ReBit 代表理事 藥師実芳さん、株式会社ZOZO 執行役員 クリスティン・エドマン
金山さん 「トランスジェンダーやノンバイナリーの人々にとっても、ファッションやメイクを通じた自己表現は、自信を持つ手段であり、自己肯定感を高めることにもつながります。最新のトレンドやテクノロジーを体験しながら、自己発見や変革の場としての体験を堪能していただきたいです。」
藥師さん「LGBTQ+が『自分らしいスタイルを楽しむ』上で、残念ながらさまざまな障壁があります。同性カップルであることで接客の中でハラスメントが生じたり、トランスジェンダーであることで望む性別の服装や髪型・メイク等ができないことは少なくありません。なお、望まない性別の服装を強いられることは、制服が辛くて学校に行けなかったり、リクルートスーツが辛くて就活に踏み出せなかったりと、喫緊の課題につながっています。今回の『自分らしくスタイルを楽しむ』機会が、LGBTQ+を含むすべての人たちが自分らしく生きるための一助となることを願っています。」
クリスティン 「ファッションは単なる衣類ではなく、自己表現や勇気づけにもつながる重要な手段です。今後もファッションECのプラットフォーマーとして、ブランドやステークホルダーをつなぎ、社会課題の解決に向けて取り組んでいきたいと考えています。」
本当の自分らしいスタイルを取り入れること、ファッションの持つパワーを大切にしている3社だからこそ実現できた今回の体験会。後編では、実際にLGBTQ+当事者である方々がパーソナルスタイリングを体験した様子をレポートします。