eloveロゴ
知る・学ぶ

動物実験をしていない証、「クルエルティフリー」マークとは?

最近、日用品やコスメなどで見かけるようになった「クルエルティフリー」のマーク。これは、生産過程で動物実験をおこなっていないという証明です。今回は、私たちの身の回りの製品の裏側を「動物実験」という視点からも学び、選択肢をふやすための指標となる「クルエルティフリー」マークについて紹介します。

1

クルエルティフリーとは?

クルエルティフリーとは、「残虐性(クルエルティ)がない(フリー)」という意味。私たちが使う日用品やコスメの多くは、人体への安全性や有用性を検証したうえで販売されています。概算で世界では年間1億1,530万頭、日本でも2,000万頭の動物の命が動物実験によって失われているとされており(※1)、日本では実際に年間約320万頭もの動物が動物実験のために販売されているという調査結果も出ています(※2)。動物実験の代わりに、科学的に認められた代替試験法や、すでに安全性が確認されている成分の開発が進む現在、動物福祉の観点からもその実態を問題視する動きが大きくなっています。

(※1)多くの国が実験に使用する動物の数を公表していない(あるいは記録すらしていない)ため、この数字は推定値となっています。 JAMMIN:https://jammin.co.jp/charity_list/181119-java LUSH:https://weare.lush.com/jp/lush-life/our-giving/lush-prize/about-animal-testing (※2)日本実験動物協会による「実験動物の年間販売数調査(2022年4月~2023年3月)」 https://www.nichidokyo.or.jp/pdf/production/R4-souhanbaisu.pdf

現在は世界40か国以上で化粧品の動物実験を禁止する法律が制定されており、米国ではニューヨーク、バージニア、カリフォルニアなど10州で禁止される(※3)など、近年世界的にクルエルティフリーが注目されています。

(※3) CNN「カナダ、化粧品の動物実験禁止に 世界44カ国が禁止法制定」 https://www.cnn.co.jp/world/35206036.html

商品を選ぶ時、クルエルティフリー認証を目印にしてみましょう。

リーピングバニー認証
動物実験の廃止を求めるためにアメリカとカナダで結成された動物保護団体が運営する「CCIC(Coalition for Consumer Information on Cosmetics / 化粧品の消費者情報連合)」が、動物実験をおこなっていないことを証明するマーク。化粧品や日用品を中心に厳しい基準をクリアした商品に与えられており、世界で最も有名な認証マークです。

https://www.leapingbunny.org/about/about-leaping-bunny

PETA認証
PETA(People for the Ethical Treatment of Animals / 動物の倫理的扱いを求める人々の会)が認定するロゴで、「動物実験をおこなっていないブランド」に与えられる「クルエルティフリー」と、「動物実験をおこなっておらず、動物由来成分を使用していないヴィーガンなブランド」に与えられる「クルエルティフリー&ヴィーガン」の2種類の認証マークがあります。PETAには、動物実験をおこなっていない企業のデータベースがあり、「Beauty Without Bunnies」としてオンラインで公開されています。

https://www.peta.org/international

IHTN認証
ドイツを拠点に1979年から動物実験を廃止にするための活動をおこなっている歴史ある動物愛護団体「IHTN(化粧品の動物実験に反対する国際製造者協会)」が認証するマーク。「動物虐待防止のためのドイツ社会」のガイドラインに従って作業をおこない、動物実験を全面的に拒否していることを保証しています。

https://ihtn-e-v.jimdosite.com

CCF認証
動物実験反対の啓蒙活動をおこなっているオーストラリアの非営利団体「CCF(CHOOSE CRUELTY FREE)」が認証するマーク。「製造過程はもちろん、食肉など別産業の副産物だとしても動物が犠牲になっている成分の使用を禁止する」という内容の「畜産副産物の制限」という独自の基準を設けています。

https://crueltyfreeinternational.org

2

国内外で広がるクルエルティフリー

安全性を確かめるために必要とされてきた動物実験ですが、近年では一般的なコスメに使われる成分の多くはすでに人体への安全性が確認されており、よほど新しい成分でなければ動物実験は必要ないという代替試験法の開発や動物実験を減らす取り組みにより、安全性と動物福祉への配慮を掲げる製品も年々増えてきています。そうした製品を手に取る目印となる「クルエルティフリー」。ここからはクルエルティフリーを掲げているコスメブランドをご紹介します。

THE BODY SHOP
すべての製品がクルエルティフリーでベジタリアン対応のTHE BODY SHOP。ブランドのアイコニックな商品である「ホワイトムスク」の香りも動物を犠牲にせず人工的に調合しています。過去のインタビュー記事(※4)ではブランドの理念についてお話を伺っているので併せてチェックしてみてください。

https://www.the-body-shop.co.jp/shop/e/ec-animal (※4)https://zozo.jp/elove/79429/

WELEDA
WELEDAは、商品や商品開発の過程で、動物実験や動物の殺傷を一切おこなっていません。自然の原料のみを使い、動物福祉に寄り添い、肌にもやさしいアイテムを多く生み出しています。

https://www.weleda.jp/feature/100thanniversary/aboutweleda

Aesop
スキンケアから香水まで、パーソナルケアやライフスタイルに関わる多くのプロダクトを扱うAesop。製造のフェーズで動物実験を一切おこなわないだけでなく、成分に関しても、蜜蝋や蜂蜜などの動物由来成分を使用していません。また、原料のサプライヤーによる動物実験も一切おこなわれていません。

https://www.aesop.com/jp/r/sustainability/

3

ZOZOTOWNで買える クルエルティフリーアイテム

コスメを中心としたクルエルティフリーアイテムは、ZOZOTOWNでも購入することができます。ぜひ、アイテム選びの参考にしてみてください。

海外に比べると、日本ではまだ認知が低い「クルエルティフリー」。地球の環境はもちろん、命あるものすべてにやさしいものづくりや消費ができる世の中になるよう、各国やブランドの取り組みを知ることも大切なアクションです。環境や動物にもやさしい商品を選ぶ第一歩として、クルエルティフリーの認証マークがあるアイテムを選ぶことから始めてみませんか?

other

他の記事

Follow Us

公式Instagramでも
eloveの最新情報をお届けしています

Instagramを見る
elove
「elove by ZOZO」は
ファッションに関するサステナビリティ情報をお届けします。
elove by ZOZO トップ